【ファンドラップとは?】あまりにもひどいと評判?大手金融機関が本腰で乗り出している商品のリターンや手数料を比較

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【ファンドラップとは?】あまりにもひどいと評判?大手金融機関が本腰で乗り出している商品のリターンや手数料を比較

最近は仕組み債と共にもっぱら話題になっている「ファンドラップ」ですが、その実態はどうなのでしょうか?

全国銀行協会は115行を対象に仕組み債やファンドラップなど運用商品をめぐる実態調査に乗り出す。日本証券業協会も仕組み債のリスクを正確に伝えるよう指針を改める。不安定な市場動向が続けば、損失を抱える顧客が増えかねない。金融庁も販売体制を検証する方針だ。政府の資産所得倍増プランの実現性を高めるためにも販売体制の構築が重要になる。

115行の仕組み債・ファンドラップ実態調査へ 全銀協

 

金融庁が出している「金融審議会 顧客本位タスクフォース」を基に、どのような商品なのかを紐解いていきたいと思います。

筆者の認識では、ファンドラップとは投資家一人一人にオーダーメイドでポートフォリオを作成するサービスを提供。人によってはリスク選好だったり、保守選好だったりするので、個人の希望に沿った商品を紹介していくことになるでしょう。

 

つまりは単純に野村のファンドラップはどのくらいのリターンで、大和のファンドラップはどのくらいのリターンなのか、というものが中々把握できないところがあります。

実績があやふやなので、本当に良い商品なのかどうかがブラックボックスになってしまっているので、金融庁も目をつけているということだと思います。

それではいきましょう。

 

ファンドラップ(ラップ口座)とはどのような商品なのか?投資信託とはどう違うのか?

ファンドラップの仕組みは以下の通りです。

ファンドラップの仕組み

 

左側の投資家は我々個人投資家を指します。中央の証券会社は野村證券や大和証券を指しますが、証券会社に限らず、三菱UFJや三井住友銀行など国内銀行もファンドラップは展開しています。

証券会社のファンドラップの定義はというと以下になります。投資信託を対象とするのが大前提の商品です。

 

投資信託(ファンド)を投資対象とするラップ口座。ラップ口座とは金融機関が顧客と投資一任契約を締結して、顧客に代わって投資資金の配分から売買の執行、口座管理まで一括して請け負うサービス。

2004年4月の証券取引法等の一部改正に伴い証券会社や信託銀行に全面解禁された。当初は最低投資金額を数億円以上に設定するなど富裕層向けサービスという色彩が強かったものの、最近は投資対象資産を投資信託に限定する代わりに最低投資金額を引き下げるなど、投資家の間口が広げられている。

手数料は一般に運用資産残高に応じて徴収され、これに加えて運用成果が上がった場合は成功報酬の支払いを求められるケースもある。

2014年以降、ファンドラップは急速に普及し、証券会社、銀行などの主力のリテール商品になった。

 

最初は富裕層向けのサービスだったのですね。今では500万円からなど小口の投資家へのサービス提供も始めています。間口が非常に広いですね。

投資信託はある程度個人で商品を選ばなければなりません。個別株に取り組むのに似てしまっています。

金融相場の後半にテーマ投信などに投資をして、そのまま下落相場に巻き込まれ大損失を被る投資家が少なくありませんが、ファンドラップであれば勉強なしで大手金融機関に丸投げで良いということでしょう。

 

投資資金の配分から売買の執行、口座管理まで一括で請け負ってくれるので、これは楽ですね。しかし、リターンが出ないのであれば困ったものです。

運用リターンについては後続で見ていきましょう。

 

ファンドラップの手数料は?

大手金融機関に丸投げで良いのであれば、それはそれは楽で良いのですが、無料でそんなことをしてくれる人はいません。

当然、ファンドラップにも手数料がかかってきます。投資信託の手数料はアクティブファンドであれば購入手数料が3.2%ほど、信託手数料が2%前後ですので初年度は5%くらいです。

ファンドラップはというと以下の手数料がまずかかってきます。

 

野村證券 大和証券 SMBC日興証券 東海東京証券
固定報酬タイプ 0.44~1.738% 0.385~1.76% 0.22~1.32%

0.825~1.65%

投資一任料/投資顧問料 0.176~0.418%

0.09~0.34%

目論見書に記載 0.495~0.99%
手数料/取引管理 0.264~1.32%

0.26~1.26%

目論見書に記載 0.33~0.66%
実績報酬併用タイプ 0.352~1.529%+積み上げ額の11% -- 0.198~1.118%+超過部分成功報酬 0.56~1.122%+成功報酬
投資一任料/投資顧問料 0.176~0.418% -- 目論見書に記載 0.231~0.66%
ファンドラップ手数料/取引管理 0.264~1.32% -- 目論見書に記載 0.33~0.66%
その他 運用益が積みあがった場合のみ、積み上げ額の11% -- 計算期間最終日における基本報酬控除後の時価評価がHWMを超過した額の11% 計算基準日の時価評価額が、HWMを上回った場合に、その差額を運用益として16.5%
信託財産 最大1.35%±0.7% 目論見書に記載 最大0.685% 最大1.36%程度
信託財産留保額 最大0.5% 目論見書に記載 目論見書に記載 最大0.3%
その他費用 目論見書に記載 目論見書に記載 最大2%程度 目論見書に記載

 

非常に複雑に見えますが、毎年3.5〜4%程度は確実にかかると見る感じで良いと思います。さらなる詳細は目論見書をしっかり読むことをおすすめします。

世の中の人の大半が目論見書を読んで商品を購入しません(笑)

投資を軽く見過ぎだと思います。世界中のエリートが死に物狂いで戦っている戦場で丸腰で戦いに挑むようなものです。

 

 

ファンドラップの運用リターン、利回りはどれくらい?(各社比較!SMBC、日興など)

さて、もはやこれ以外気にしなくてもいいと言っても過言ではないくらい重要な指標であるリターンの項目です。

金融庁が「ブラックボックスだ」とファンドラップを調査した結果の成績が以下となっています。

 

実力値を見るには期間が長ければ長いほど良いので、一番右の過去5年のリターンを参考にしましょう。実際は10年ほどの実力を見たいところですが。

合計残高(億円) 平均信託報酬
残高荷重平均(%)
ファンドラップフィー 過去3年 過去5年
シャープレシオ リターン シャープレシオ リターン
ダイワファンドラップ プレミアム 979.68 0.88 1.4300 1.54 8.1 1.15 6.0
Mizuho Fund Wrap 2699.91 0.60 0.7700 1.13 8.0 0.79 5.0
野村SMA 12859.84 0.78 1.0450 1.18 7.6 0.70 4.0
野村ファンドラップ 17536.54 0.68 1.1605 1.17 7.8 0.69 4.3
ダイワファンドラップ 26899.08 1.13 1.5400 1.05 8.2 0.66 4.7
SMBCファンドラップ 6512.03 0.74 1.4850 0.98 6.7 0.63 4.1
ウエルス・スクエア ファンドラップ 1398.14 0.60 1.3750 1.03 5.1 0.60 2.7
日興ファンドラップ 18741.10 1.3200 0.91 7.7 0.54 4.1
水戸ファンドラップ 999.27 0.37 2.2000 1.03 6.6 0.52 3.1
みずほファンドラップ 1355.14 0.24 1.6500 0.77 5.8 0.49 3.2
三井住友信託ファンドラップ (SMA) 8295.60 1.13 1.6500 0.93 7.1 0.48 3.3
いちよしファンドラップ 1663.41 1.43 2.0240 0.77 7.5 0.46 4.0
ダイワSMA 963.57 0.61 2.2000 0.53 3.6 0.32 2.2
MUFGファンドラップ 4867.70 0.33 1.5400 0.35 1.2 0.30 0.9
東海東京ファンドラップ 1382.75 0.35 1.6500 0.50 1.9 0.20 0.6
ON COMPASS+ 202.55 1.66 0.0000 1.12 10.0  -  -
ダイワファンドラップオンライン ( 253.21 0.28 1.1000 1.11 8.7  -  -
りそなファンドラップ 7336.58 0.64 1.1385 1.01 4.3  -  -
アイザワファンドラップ 555.65 0.58 1.6500 0.84 6.8  - -

 

結果としては大和ファンドラッププレミアム(最低預け入れ3000万円以上)が1位になっており、リターンは年率6%程度です。

2位はMizuho Fund Wrapで年率5%、3位は野村SMAで4%となっています。

このリターンであれば、個人でインデックスファンドを購入する方がまだましですね。しかし、思ったより悪くない成績でした。

 

筆者は運用がマイナスでさらに手数料を取られるとの話を聞いていたので、その話をしてくれた投資家の人の担当者がポートフォリオのオーダーメイドを失敗したのかもしれません。ネガティブなニュースも多いですしね。

主要12社のファンドラップの運用効率はバランス型投信に劣る

 

ファンドラップの実際の評判はどうか?

ひどいというほどでもない運用リターンが金融庁の調査では出ていますが、少し評判を見てみましょう。

当然、大和ファンドラッププレミアム以外のリターンは全く高くなく、良い評判は少ないものと推測しますが。

 

 

相続人や息子がファンドラップについて詳しく調べてサクッと解約しているのを見ると、日本人の金融リテラシーは本当に上がっていますよね。

しかし、ファンドラップは、大手証券会社がネット証券の登場で手数料ビジネスに暗雲立ち込める中、一筋の光として見出した商品だったのかもしれません。

リターンもあまり高くないですし、これだけ金融庁に目をつけられ、若い世代に解約されていてはそう息は長くないのかもしれませんね。仕組み債も短い命でした。

 

めぶきフィナンシャルグループ(FG)は10月から「仕組み債」の販売を全面的に停止する。傘下の常陽銀行、足利銀行、めぶき証券(水戸市)の3社で販売していた。

仕組み債について金融業界で販売に関するガイドラインの見直しが進んでおり、めぶきFG内でも販売体制を見直すという。

「仕組み債」販売、今月から全面停止

苦情が続いている仕組み債で販売停止が相次ぐ。楽天証券は9月末にすべての仕組み債の取り扱いを停止する。楽天証券は業務委託する金融商品仲介業者を通して仕組み債を販売してきた。仲介業者は主要販売経路のひとつだが、楽天証券の停止で供給元が絞られる。販売停止を決めた三井住友銀行や千葉銀行に続き、三菱UFJ銀行も顧客層に応じて仲介する商品を限る検討を進める。

仕組み債、楽天証券も停止 個人向け販売、リスク高く 三菱UFJ銀は制限検討

金融庁と証券取引等監視委員会は苦情が相次ぐ「仕組み債」について、メガバンクや地域銀行、証券会社などの販売実態を総点検する。安全なイメージの強い債券にもかかわらず、デリバティブ(金融派生商品)を組み込んだハイリスク商品で、数千万円単位で含み損が発生する個人投資家もでている。監視委は地銀子会社を中心に重点的に立ち入り検査へ入り、金融庁も金融商品取引法上、問題があれば銀行検査に入る方針だ。

高リスク「仕組み債」重点検査へ 金融庁・監視委 苦情報告相次ぐ 9000万円の投資「評価ゼロ」も

 

 

まとめ

今回はファンドラップについて詳しく調べてみました。各社の目論見書を読んでみましたが、本当に複雑に書いてあって、投資家に理解させる気がないですよね。

ファンドラップより良い商品は世の中いくらでもあるので、しっかり見極め、資産を増やしていきましょう。

 

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最後に:資産を飛躍的に増やす方法は明確に決まっている

積み重ねる運用

 

 

資産を大きく増やすにはどうすれば良いのでしょうか?

上場小型ベンチャー株に力一杯、資金を投入。一か八か、株価の急騰を願ったり、信用取引でレバレッジを思いっきりかけてみるのも良さそうです。仮想通貨の草コインも人生一発逆転があるかもしれません。

断言します。上記のような思考の方は一生資産が増えません。

そもそも一発の取引で大儲けを狙えるというのは、同じく容易に資金を溶かす可能性も高いということです。そんなものは投資とは言えません。投機と考えても質が低いです。もう少し丁寧に資産の扱い(延いては人生)を考えてみましょう。思考をガラリと変えてみましょう。

 

大事なのは「リターンが小さくても確実にプラスを、時間をかけて積み重ねていく(複利を生かす)」ことです。世界一の投資家であるウォーレン・バフェット氏も投資で最も大切なのは以下の2つのルールとしています。

 

  1. 絶対にお金を損しないこと。
  2. 絶対にルール1を忘れないこと。

 

 

この「損をしない」「プラスリターンを確実に積み重ねていく(複利を生かす)」という重要性を理解したところで資産運用は始まります。好きな企業の株、高配当・優待目当てなど、あなたの資産を減らしてしまう運用はやめましょう。「Classic」且つ「質実剛健」な資産運用を行なっていくべきです。

 

私も資産運用歴は既にかなり長いです。そしてこの思考に辿り着き、プラスリターン×複利運用を実施してからの資産増加スピードは圧巻でした。この哲学を実践している、私のポートフォリオに入っているファンドも今回まとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

 

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