【ファンドラップとは?】あまりにもひどいと評判?大手金融機関が本腰で乗り出している商品のリターンや手数料を比較

ファンドラップ

【ファンドラップとは?】あまりにもひどいと評判?実際儲かった?大手金融機関が本腰で乗り出している商品のリターンや手数料を比較

2022年10月31日

 

最近は「仕組み債」と共にもっぱら話題になっている「ファンドラップ」ですが、その実態はどうなのでしょうか?

 

全国銀行協会は115行を対象に仕組み債やファンドラップなど運用商品をめぐる実態調査に乗り出す。日本証券業協会も仕組み債のリスクを正確に伝えるよう指針を改める。不安定な市場動向が続けば、損失を抱える顧客が増えかねない。金融庁も販売体制を検証する方針だ。政府の資産所得倍増プランの実現性を高めるためにも販売体制の構築が重要になる。

115行の仕組み債・ファンドラップ実態調査へ 全銀協

 

金融庁が出している「金融審議会 顧客本位タスクフォース」を基に、どのような商品なのかを紐解いていきたいと思います。

ファンドラップとは投資家一人一人にオーダーメイドでポートフォリオを作成して運用するサービスです。

人によってはリスク選好だったり、保守選好だったりするので、個人の希望に沿った商品を紹介していくことになるでしょう。

 

つまりは単純に野村のファンドラップはどのくらいのリターンなのか?

大和のファンドラップはどのくらいのリターンなのか?

 

というものが中々把握できないところがあります。

 

実績があやふやなので、本当に良い商品なのかどうかがブラックボックスになってしまっています。

その背景から、しっかりとした運用体制ができていて顧客保全できているのかについて金融庁も目をつけているということだと思います。

 

ラップ口座の契約資産額、件数は年々増加しており、大手金融機関が本気で営業に乗り出していることがよくわかります。

 

ファンドラップ契約資産、野村証券が3兆円超で首位

 

大手証券は株式口座の開設、売買がネット証券に取られてしまったわけですから、ファンドラップに社の命運を賭ける勢いで顧客開拓をしているものと想像しています。

 

それでは内容に入っていきましょう。

 

 

 

ファンドラップ(ラップ口座)とはどのような商品なのか?投資信託とはどう違うのか?

ファンドラップの仕組みは以下の通りです。

 

ファンドラップの仕組み

 

左側の投資家は我々個人投資家を指します。

中央の証券会社は野村證券や大和証券を指します。

 

 

証券会社に限らず、三菱UFJや三井住友銀行など国内銀行もファンドラップは展開しています。

証券会社のファンドラップの定義はというと以下になります。投資信託を対象とするのが大前提の商品です。

 

投資信託(ファンド)を投資対象とするラップ口座。ラップ口座とは金融機関が顧客と投資一任契約を締結して、顧客に代わって投資資金の配分から売買の執行、口座管理まで一括して請け負うサービス。

2004年4月の証券取引法等の一部改正に伴い証券会社や信託銀行に全面解禁された。当初は最低投資金額を数億円以上に設定するなど富裕層向けサービスという色彩が強かったものの、最近は投資対象資産を投資信託に限定する代わりに最低投資金額を引き下げるなど、投資家の間口が広げられている。

手数料は一般に運用資産残高に応じて徴収され、これに加えて運用成果が上がった場合は成功報酬の支払いを求められるケースもある。

2014年以降、ファンドラップは急速に普及し、証券会社、銀行などの主力のリテール商品になった。

 

最初は富裕層向けのサービスだったのですね。

今では500万円からなど小口の投資家へのサービス提供も始めています。間口が非常に広いですね。

 

 

投資信託はある程度個人で商品を選ばなければなりません。

個別株に取り組むのとさして変わらない現状があります。

 

 

金融相場の後半にテーマ投信などに投資をして、そのまま下落相場に巻き込まれ大損失を被る投資家が少なくありません。

しかし、ファンドラップであれば勉強なしで大手金融機関に丸投げで良いということでしょう。

 

投資資金の配分から売買の執行、口座管理まで一括で請け負ってくれるので、これは楽ですね。

しかし、リターンが出ないのであれば困ったものです。運用リターンについては後半で見ていきたいと思います。

 

ファンドラップの手数料は?

大手金融機関に丸投げで良いのであれば、それはそれは楽で良いです。

しかし、無料でそんなことをしてくれる人はいません。

 

当然、ファンドラップにも手数料がかかってきます。

投資信託の手数料はアクティブファンドであれば購入手数料が3.2%ほど、信託手数料が2%前後ですので初年度は5%くらいです。

アクティブファンドの分析記事集:

→ 日本中の投資信託の分析カテゴリーへ

 

ファンドラップはというと以下の手数料がまずかかってきます。

 

野村證券 大和証券 SMBC日興証券 東海東京証券
固定報酬タイプ 0.44~1.738% 0.385~1.76% 0.22~1.32%

0.825~1.65%

投資一任料/投資顧問料 0.176~0.418%

0.09~0.34%

目論見書に記載 0.495~0.99%
手数料/取引管理 0.264~1.32%

0.26~1.26%

目論見書に記載 0.33~0.66%
実績報酬併用タイプ 0.352~1.529%+積み上げ額の11% -- 0.198~1.118%+超過部分成功報酬 0.56~1.122%+成功報酬
投資一任料/投資顧問料 0.176~0.418% -- 目論見書に記載 0.231~0.66%
ファンドラップ手数料/取引管理 0.264~1.32% -- 目論見書に記載 0.33~0.66%
その他 運用益が積みあがった場合のみ、積み上げ額の11% -- 計算期間最終日における基本報酬控除後の時価評価がHWMを超過した額の11% 計算基準日の時価評価額が、HWMを上回った場合に、その差額を運用益として16.5%
信託財産 最大1.35%±0.7% 目論見書に記載 最大0.685% 最大1.36%程度
信託財産留保額 最大0.5% 目論見書に記載 目論見書に記載 最大0.3%
その他費用 目論見書に記載 目論見書に記載 最大2%程度 目論見書に記載

 

非常に複雑に見えますが、毎年3.5〜4%程度は確実にかかると見る感じで良いと思います。

さらなる詳細は目論見書をしっかり読むことをおすすめします。世の中の人の大半が目論見書を読んで商品を購入しません(笑)

 

投資を軽く見過ぎだと思います。

世界中のエリートが死に物狂いで戦っている戦場で丸腰で戦いに挑むようなものです。

 

ファンドラップ各社の運用リターン(利回り)を比較!2022年までの最新のリターンを紐解く!

さて、もはやこれ以外気にしなくてもいいと言っても過言ではないくらい重要な指標であるリターンの項目です。

金融庁が「ブラックボックスだ」とファンドラップを調査した結果の成績が以下となっています。

調査結果は2017年から2021年末までとなっています。2022年の最新の成績については後段でお伝えします。

 

実力値を見るには期間が長ければ長いほど良いので、一番右の過去5年のリターンを参考にしましょう。

実際は10年ほどの実力を見たいところですが比較的新しいサービスなので、やむを得ません。

 

合計残高(億円) 平均信託報酬
残高荷重平均(%)
ファンドラップフィー 過去3年 過去5年
シャープレシオ リターン シャープレシオ リターン
ダイワファンドラッププレミアム 979.68 0.88 1.4300 1.54 8.1 1.15 6.0
Mizuho Fund Wrap 2699.91 0.60 0.7700 1.13 8.0 0.79 5.0
野村SMA 12859.84 0.78 1.0450 1.18 7.6 0.70 4.0
野村ファンドラップ 17536.54 0.68 1.1605 1.17 7.8 0.69 4.3
ダイワファンドラップ 26899.08 1.13 1.5400 1.05 8.2 0.66 4.7
SMBCファンドラップ 6512.03 0.74 1.4850 0.98 6.7 0.63 4.1
ウェルス・スクエア・ファンドラップ 1398.14 0.60 1.3750 1.03 5.1 0.60 2.7
日興ファンドラップ 18741.10 1.3200 0.91 7.7 0.54 4.1
水戸ファンドラップ 999.27 0.37 2.2000 1.03 6.6 0.52 3.1
みずほファンドラップ 1355.14 0.24 1.6500 0.77 5.8 0.49 3.2
三井住友信託ファンドラップ  (SMA) 8295.60 1.13 1.6500 0.93 7.1 0.48 3.3
いちよしファンドラップ 1663.41 1.43 2.0240 0.77 7.5 0.46 4.0
ダイワSMA 963.57 0.61 2.2000 0.53 3.6 0.32 2.2
MUFGファンドラップ 4867.70 0.33 1.5400 0.35 1.2 0.30 0.9
東海東京ファンドラップ 1382.75 0.35 1.6500 0.50 1.9 0.20 0.6
ON COMPASS+ 202.55 1.66 0.0000 1.12 10.0  -  -
ダイワファンドラップ オンライン ( 253.21 0.28 1.1000 1.11 8.7  -  -
りそなファンドラップ 7336.58 0.64 1.1385 1.01 4.3  -  -
アイザワファンドラップ 555.65 0.58 1.6500 0.84 6.8  - -

 

 

結果としては大和ファンドラッププレミアム(最低預け入れ3000万円以上)が1位になっており、リターンは年率6%程度です。

2位はMizuho Fund Wrapで年率5%、3位は野村SMAで4%となっています。

ちなみに上記の期間つまり2017年から2021年末は株式も債券も堅調に推移していました。

 

全世界株式100%:年率14.46%
全世界株式50%+長期債券50%:年率10.73%
長期債券100%:年率6.68%

2017年から2021年末の株式と債券のリターンはそもそも非常に高い

 

つまり株式と債券を半々で組み合わせるだけで約11%のリターンをだせていたのです。

さきほどのファンドラップ のリターンであれば、個人でインデックスファンドを購入する方がまだましですね。

アクティブ運用型投資信託とパッシブ(=インデックス)運用型投資信託のどちらが優れている?リターンに加えシャープレシオや手数料水準から徹底比較!

 

ただシャープレシオでみると以下の通り殆どはバランス型の投信にも満たない結果で終わっていることが明らかになっています。

 

主要12社のファンドラップの運用効率はバランス型投信に劣る

 

バランス型投信に投資していれば、リターンが出たのにわざわざファンドラップで証券会社に運用を委託して、わざわざ損失を出していることになります。

先ほどお伝えしましたが上記はあくまで2021年末までのリターンです。

 

2022年末までを含めたリターンは正確には発表されていませんが、日経新聞より参考となるデータが提供されています。

以下はファンドラップの運用損益がプラスの顧客の割合です。

 

販売会社 2022年 2021年 2020年
三井住友信託銀行 98.0% 97.0% 8.0%
大和証券 97.8% 99.6% 18.9%
野村證券 94.0% 100.0% 16.0%
SMBC日興證券 94.0% 99.0% 6.0%
三菱UFJモルガンスタンレー證券 86.0% 96.0% 18.0%
りそな銀行 81.0% 98.0% 19.2%
みずほ証券 48.0% 87.0% 5.0%
三菱UFJ信託銀行 20.0% 45.0% 22.0%
単純平均 77.4% 90.2% 14.1%

 

2020年はパンデミックで損失を抱える顧客が多かったですが2020年末から2021年末までのバブル相場の影響もあり殆どのファンドラップで顧客資産はプラスとなりました。

しかし、2022年に損益がプラスだった顧客の比率は90.2%から77.4%となっています。つまり多くのファンドラップでマイナスのリターンとなっています。

 

2022年は2020年から続く世界中の中央銀行と政府のバラマキによって欧米を中心にインフレが発生しました。ウクライナ戦争の影響もあります。

結果として欧米の中央銀行がインフレを抑え込むために金利を引き上げて世界的に金利が上昇していきました。

金利が上昇すると債券価格は下落し、またバリュエーションが低下することで株価も下落していきました。

主に株式と債券に分散投資しているファンドラップは、債券と株価が両方とも下落することで基準価額を落としていったのです。

 

このような局面でも安定したリターンを狙うのに適しているのがヘッジファンドです。

ヘッジファンドは以下の通り平時はインデックスより高いリターンを出しながら、下落時には下落の抑制や場合によってはリターンを出し安定した高いリターンを叩き出しています。

市場環境に影響をうけず高いリターンを叩きだすヘッジファンド

 

どうせプロに任せるのであれば本物のプロであるヘッジファンドに投資をした方が合理的です。

以下では筆者が実際に投資をしているヘッジファンドを含めて魅力的なものをまとめていますのでご覧いただければと思います。

 

日本国内のおすすめヘッジファンドを一覧にしてランキング形式で掲載!投資する際に気をつけたいポイントなど網羅的に解説。

 

コラム:ファンドラップで提供されているヘッジファンド型投信のリターンは非常に低い

先ほどヘッジファンドが魅力的とお伝えしました。ただファンドラップもヘッジファンド型の投資を組み入れています。

しかし以下をご覧いただければわかる通りヘッジファンド型投信の年率リターンは殆どがマイナスとなってしまっています。

手数料控除後の平均リターンは▲1.19%となっています。

 

ラップ口座・商品名 組み入れ対象ファンド名(一部略称) 運用会社(略称) 設定年月 年率リターン
(手数料控除前)
年率リターン
(手数料控除後)
ダイワファンドラッププレミアム 厳選株ファンド・H(ダイワ投資一任専用) スパークス 18/04 2.98% 1.55%
BR・アメリカ大陸LS・F(ダイワ投資一任) ブラックロック 16/09 1.36% -0.07%
JPMオルタナティブ戦略(ダイワ投資一任) 大和 16/09 -0.94% -2.37%
企業価値フォーカス・F・ヘッジ型(投資一任) 三井住友DS 18/04 -1.58% -3.01%
野村SMA ノムラスマートプレミアム(SMA・EW向) 野村 15/04 3.42% 2.38%
グローバル・アセット・モデル(SMA・EW) 野村 15/04 0.22% -0.82%
ブルーベイ・トータルリターン(SMA・EW) 野村 15/04 1.13% 0.09%
野村ファンドラップ 野村ファンドラップオルタナティブプレミア 野村 16/10 -0.74% -1.90%
ダイワファンドラップ ダイワFW ヘッジファンドセレクト 大和 07/11 0.60% -0.94%
SMBCファンドラップ SMBCファンドラップ・ヘッジファンド 三井住友DS 07/02 -0.85% -2.34%
ウェルス・スクエア・ファンドラップ FW(ウエルス・スクエア)オルタナティブ 野村 16/10 -1.20% -2.58%
みずほファンドラップ グローバル・マクロ戦略(ラップ) AMOne 15/11 -0.79% -2.44%
三井住友信託ファンドラップ ヘッジF SMTBセレクション(SMA) 三井住友TAM 17/01 -0.71% -2.36%
ピクテ マルチストラテジー リンク(SMA) 三井住友TAM 16/01 1.64% -0.01%
Diversified リンクF(SMA) 三井住友TAM 20/12 1.56% -0.09%
ノムラ日本株ベータH戦略F(SMA専用) 野村 19/10 -3.43% -5.08%
米国株式LSファンド(SMA専用) 三井住友TAM 17/10 -0.84% -2.49%
コモディティLSアルファF(SMA専用) 三井住友TAM 19/07 8.31% 6.66%
ブルーベイクレジットLSファンド(SMA) 三井住友TAM 14/07 2.58% 0.93%
SuMi TRUST/SMARS(SMA) 三井住友TAM 16/01 2.05% 0.40%
米株イントラデイ・トレンド戦略F(SMA) 三井住友TAM 20/10 -12.46% -14.11%
UBS合併裁定戦略ファンド(SMA専用) UBS 19/10 2.08% 0.43%
ダイワSMA 日本株・バリュー発掘F・ヘッジ(SMA専用) 大和 12/09 1.56% -0.64%
MUFGファンドラップ ヘッジファンドセレクション(ラップ向け) 三菱UFJ国際 17/03 0.66% -0.88%
MUFGファンドラップ 先進国ロング・ショート戦略F(ラップ向け) 三菱UFJ国際 20/03 -0.85% -2.39%
MUFGファンドラップ 日本株プライムニュートラル・F(ラップ向) 三菱UFJ国際 05/12 -0.60% -2.14%
東海東京ファンドラップ AR国内バリュー株式F(ファンドラップ) AMOne 19/01 3.67% 2.02%
平均 0.33% ▲1.19%

 

日本の金融機関が提供しているヘッジファンド型の投資信託は厳密にはヘッジファンドではありません。

ヘッジファンドというのは本来、実力と実績があるファンドマネージャーが独立するからこそ安定して高い実績を生み出すことができます。

投資信託のサラリーマンファンドマネージャーが真似できるものではないのです。

先ほども紹介しましたが本物のヘッジファンドについては以下でまとめています。

→ 日本国内のおすすめヘッジファンドを一覧にしてランキング形式で掲載!投資する際に気をつけたいポイントなど網羅的に解説。

 

ファンドラップの実際の評判や口コミはどうか?

ひどいというほどでもない運用リターンが金融庁の調査では出ていますが、少し評判を見てみましょう。

当然、大和ファンドラッププレミアム以外のリターンは全く高くなく、良い評判は少ないものと推測します。

 

 

 

相続人や息子がファンドラップについて詳しく調べてサクッと解約しているのを見ると、日本人の金融リテラシーは本当に上がっていますよね。

 

しかし、ファンドラップは大手証券会社がネット証券の登場で手数料ビジネスに暗雲立ち込める中、一筋の光として見出した商品だったのかもしれません。

リターンもあまり高くないですし、これだけ金融庁に目をつけられ、若い世代に解約されていてはそう息は長くないのかもしれませんね。

 

「仕組み債」も短い命でした。

めぶきフィナンシャルグループ(FG)は10月から「仕組み債」の販売を全面的に停止する。傘下の常陽銀行、足利銀行、めぶき証券(水戸市)の3社で販売していた。

仕組み債について金融業界で販売に関するガイドラインの見直しが進んでおり、めぶきFG内でも販売体制を見直すという。

「仕組み債」販売、今月から全面停止

苦情が続いている仕組み債で販売停止が相次ぐ。楽天証券は9月末にすべての仕組み債の取り扱いを停止する。楽天証券は業務委託する金融商品仲介業者を通して仕組み債を販売してきた。仲介業者は主要販売経路のひとつだが、楽天証券の停止で供給元が絞られる。販売停止を決めた三井住友銀行や千葉銀行に続き、三菱UFJ銀行も顧客層に応じて仲介する商品を限る検討を進める。

仕組み債、楽天証券も停止 個人向け販売、リスク高く 三菱UFJ銀は制限検討

金融庁と証券取引等監視委員会は苦情が相次ぐ「仕組み債」について、メガバンクや地域銀行、証券会社などの販売実態を総点検する。安全なイメージの強い債券にもかかわらず、デリバティブ(金融派生商品)を組み込んだハイリスク商品で、数千万円単位で含み損が発生する個人投資家もでている。監視委は地銀子会社を中心に重点的に立ち入り検査へ入り、金融庁も金融商品取引法上、問題があれば銀行検査に入る方針だ。

高リスク「仕組み債」重点検査へ 金融庁・監視委 苦情報告相次ぐ 9000万円の投資「評価ゼロ」も

 

そして、仕組み債の次はファンドラップ、そしてソフトバンクグループの社債、楽天グループの社債が続きます。

金融業界は話題が絶えません。

危ない?危険?ソフトバンクグループの社債に潜むリスクを徹底評価!評判の劣後債は投資して大丈夫!?

評判だけど危ない?経営リスクが高まる楽天グループが発行する楽天カードマン債やドル建社債のリスクや危険性を徹底評価!

 

 

少し脱線

先日レインメーカーというマットデーモン主演の弁護士ものの映画を見たのですが、被告側は大手保険会社でした。

その保険会社の従業員はマニュアルに沿って顧客に対応するのですが、「その内容では保険は適用できません」と一回目の問合せで必ず回答するとの証拠が出現しました。

映画はフィクションですが、現実に起こったことをベースにしているものと思われます。

今の金融界のモラルは、少しはマシになったのでしょうか?

先日トレードファンド、テトラネクスト口コミを見てみたら、以下のようなものがありました。

このファンドを解約してだいぶ経つけど、先日、
平然と「担当者が変わった。いまはキャンペーン中である。」
などと新しい投信の売り付け勧誘と思われる電話があった。
これだけ損をさせておいて、なめているのか。

低金利下で収益が低下している金融機関にとって投資信託もファンドラップも利益がでようがでまいが手数料を稼ぐことができる手数料ビジネスとなっているのです。

必ずしも顧客目線で運用や販売が行われているわけではないということは念頭に置く必要があるのです。

 

運用とは本来安全なところで、安全に行うべきなのです。それで十分すぎる結果が出るのに、多くの投資家は急ぎすぎます。そして失敗します。

 

【最新版】日本国内のおすすめヘッジファンドをランキング形式で掲載!投資する際に気をつけたいポイントなど網羅的に解説。
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各社ファンドラップの概要

運用成績を再掲しておきます。こう見るとたくさんありますよね。

 

合計残高(億円) 平均信託報酬
残高荷重平均(%)
ファンドラップフィー 過去3年 過去5年
シャープレシオ リターン シャープレシオ リターン
ダイワファンドラップ プレミアム 979.68 0.88 1.4300 1.54 8.1 1.15 6.0
Mizuho Fund Wrap 2699.91 0.60 0.7700 1.13 8.0 0.79 5.0
野村SMA 12859.84 0.78 1.0450 1.18 7.6 0.70 4.0
野村ファンドラップ 17536.54 0.68 1.1605 1.17 7.8 0.69 4.3
ダイワファンドラップ 26899.08 1.13 1.5400 1.05 8.2 0.66 4.7
SMBCファンドラップ 6512.03 0.74 1.4850 0.98 6.7 0.63 4.1
ウエルス・スクエア ファンドラップ 1398.14 0.60 1.3750 1.03 5.1 0.60 2.7
日興ファンドラップ 18741.10 1.3200 0.91 7.7 0.54 4.1
水戸ファンドラップ 999.27 0.37 2.2000 1.03 6.6 0.52 3.1
みずほファンドラップ 1355.14 0.24 1.6500 0.77 5.8 0.49 3.2
三井住友信託ファンドラップ (SMA) 8295.60 1.13 1.6500 0.93 7.1 0.48 3.3
いちよしファンドラップ 1663.41 1.43 2.0240 0.77 7.5 0.46 4.0
ダイワSMA 963.57 0.61 2.2000 0.53 3.6 0.32 2.2
MUFGファンドラップ 4867.70 0.33 1.5400 0.35 1.2 0.30 0.9
東海東京ファンドラップ 1382.75 0.35 1.6500 0.50 1.9 0.20 0.6
ON COMPASS+ 202.55 1.66 0.0000 1.12 10.0  -  -
ダイワファンドラップオンライン ( 253.21 0.28 1.1000 1.11 8.7  -  -
りそなファンドラップ 7336.58 0.64 1.1385 1.01 4.3  -  -
アイザワファンドラップ 555.65 0.58 1.6500 0.84 6.8  - -

 

野村ファンドラップ

野村ファンドラップは2つのコースで構成されています。

プレミア・プログラム バリュー・プログラム
最低契約金額 1000万円 500万円
運用 アクティブ運用 インデックス運用
投資対象資産 ・国内株式
・国内債券
・外国株式
・外国債券
・REITおよびオルタナティブ
・国内株式
・国内債券
・外国株式
・外国債券
・REIT
為替ヘッジ あり/なし/50% あり/なし/50%
お客様ご自身で選択できるもの ・為替ヘッジの有無
・REITおよびオルタナティブの有無
・為替ヘッジの有無
・REITの有無
・新興国投資商品の有無

 

手数料に関してはファンドラップ報酬は1.320%ですが、リバランスなどで投資信託を売買した場合に買付手数料、信託財産留保額、信託報酬がかかってくるので、2-3%/年程度の手数料になってきそうです。

リターンは上記記載の通り、5年で4%台といまいちです。

 

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近年はファンドラップの人気が本当に凄まじいものを感じます。 筆者はもうすぐ退職金を貰うシニア社員と話をすることが多いのですが、ファンドラップの話題がよく出ます。   ラップ口座の契約資産残高 ...

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大和証券「ダイワファンドラップ」

大和証券のファンドラップ「ダイワファンドラップ」も2.5兆円の規模となっています。

ダイワファンドラップ

 

ダイワファンドラップは4つのコースで構成されています。

  • ダイワファンドラップ 
  • ダイワファンドラップ -PREMIUM-
  • あんしんつながるラップ
  • ダイワファンドラップ-ONLINE-

 

ダイワファンドラップは直近3年のリターンは良かったものの、2020年の異次元金融緩和時期のリターンが思い切り入っており、本来の実力を測りきれていません。(10年くらいの実績が欲しいところ)

まだまだ、2022年は米FRBが利上げ実行中ですので、直近3年のリターンを鵜呑みにするのは非常に危険だと思われます。

 

口コミを見ると、最終的に元本割れしている方が結構いらっしゃる様子で不満を述べられている方が多い印象です。

 

他の方の口コミにあったように都合の悪いことはいわないで完全にカモにされました。これなら、銀行の低利息の普通預金に入れていたほうがよっぽど元本割れもなかった。
3ヶ月ごとの手数料もばかにならないし信頼して相談したのに、これなら一つの銘柄の株を買えば良かった。

 

大和証券 ラップはコストが高いので 5年所有しているが 元本割れ 強引な営業マンにかもにされないように 注意してください。

 

コースごとの詳細などは以下の記事でまとめています。

評判の大和証券「ダイワファンドラップ」を運用実績や口コミを含めて評価!大損の可能性あり?
評判の大和証券「ダイワファンドラップ」を運用実績や口コミを含めて評価!大損の可能性あり?

ファンドラップは投資家が証券会社と投資一任契約を結んで、ヒアリングの内容をもとに投資家に代わって資産運用を行うサービスです。 ヒアリングを通じて投資家毎のリスク許容度に応じたポートフォリオを組成してポ ...

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MUFGファンドラップ

今までの2つは証券系が運営していますが、ここからは銀行系のグループが運営しているファンドラップ をお伝えしていきます。

まず最初にお伝えするのは日本最大の金融グループであるMUFGが提供するMUFGファンドラップです。

 

概要
最低契約金額 100万円
運用 2スタイル8コース
投資対象資産 ・国内株式
・国内債券
・外国株式
・外国債券
・リート
・コモディティ
・ヘッジファンド
為替ヘッジ あり/なし/50%
お客様ご自身で選択できるもの プロフィットロックとロスカット

 

残念ながら運用実績の項目でみてきた中で最もひどい成績となっています。

2020年、2021年を経てもプラスのリターンの顧客が半分もいないというのは唖然としますね。

 

三菱UFJ信託銀行が提供するMUFGファンドラップの運用実績がひどい!?評判や口コミを含めて徹底評価!
三菱UFJ信託銀行が提供するMUFGファンドラップの運用実績がひどい!?評判や口コミを含めて徹底評価!

当サイトでは近年急速に残高が拡大しているファンドラップについて数多く取り上げています。 ファンドラップは金融機関が投資家からヒアリングを行いリスク許容度に応じてポートフォリオを組成して運用するサービス ...

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SMBC:三井住友ファンドラップ

SMBCファンドラップはその名の通り、三井住友銀行が提供している富裕層向けサービスの一つです。

商品の詳細は以下となっています。

 

当初契約金額 300万円以上1万円単位
運用対象商品 SMBCファンドラップ専用の14本の投資信託および日興MRF
契約期間 1年(1年ごとの自動延長)
運用開始日 原則として、契約開始日の3営業日後(契約開始日から起算して4営業日目)
入金期日 運用開始日の2営業日前(2営業日前の17時30分まで入金が確認できない場合は契約失効となります)
報酬 「固定報酬型」と「成功報酬併用型」よりお選びいただけます。

  • 契約期間中1回かぎり
  • 決算日の1か月前までにお手続きが必要です
追加入金 100万円以上1万円単位
一部解約 10万円以上10万円単位

一部解約後の純資産総額が、以下のいずれか大きい金額を下回る場合、解約はできませんのでご留意ください。

  • 300万円
  • 一部解約申込日の前営業日の純資産総額の10%相当額
契約の解除(全額解約) 運用開始日以降可能

 

口コミ的にも厳しい部分があります。

SMBCファンドラップ

 

 

コースごとの詳細などは以下の記事でまとめています。

SMBC:三井住友ファンドラップを紐解く。評判は悪いが実際のリターンは?
SMBC:三井住友ファンドラップを紐解く。評判は悪いが実際のリターンは?

以前にファンドラップについて色々と述べましたが、実際の商品も観察対象として少し調べてみました。 SMBCファンドラップについて調べてみたので、ここで共有します。 ファンドラップの概要は以下で確認してく ...

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みずほ証券の「みずほファンドラップ」

みずほファンドラップはファーストステッププランともう一つ上のプランとしてMizuho FUnd Wrapというプランも存在します。

 

契約金額 1000万円〜
投資対象投信 アクティブファンド
投資対象資産 日本株
先進国株式
新興国株式
日本債券
外国債券
グローバルREIT
コモディティ
手数料 ファンドラップフィー:最大0.88%
信託手数料:0.50%-0.69%

 

Mizuho Fund Wrapの成績は過去3年で優秀な成績を残していますね。とはいえ、ダイワファンドラップと同様、異次元金融緩和の追い風が非常に強かった時期です。現在の相場環境を考えると、楽観視はとてもできません。

 

手数料控除後
年率平均リターン
2019年〜2021年
手数料控除後
年率平均リターン
2017年〜2021年
ダイワファンドラップ プレミアム 8.1% 6.0%
Mizuho Fund Wrap 8.0% 5.0%
野村ファンドラップ 7.8% 4.3%
ダイワファンドラップ 8.2% 4.7%
SMBCファンドラップ 6.7% 4.1%
みずほファンドラップ
(ファーストステップ)
5.8% 3.2%

 

コースごとの詳細などは以下の記事でまとめています。

みずほ証券の「みずほファンドラップ」を徹底評価!評判や運用実績や口コミを含めて紐解く。
みずほ証券の「みずほファンドラップ」を徹底評価!評判や運用実績や口コミを含めて紐解く。

銀行や証券会社は収益が低迷するなかで投資信託より高い手数料収入が見込めるファンドラップの販売に力を入れています。 当サイトでも様々んファンドラップについて取り上げてきました。   関連 【フ ...

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りそなファンドラップ

りそなファンドラップ

 

りそなファンドラップの概要は以下です。

スタンダードコース プレミアムコース
おすすめの方 値動きがわかりやすいもので運用したい方 市場指数を上回る運用成果を目指したい方
信託報酬を抑えたい方 専門家(プロ)が厳選した銘柄で運用したい方
投資方針 インデックスファンドで運用 主にアクティブファンドで運用
市場指数に連動した運用成果を目指す 市場指数を上回る運用成果を目指す
運用対象資産 円建債券 円建債券
国内株式 国内株式
先進国債券 先進国債券
先進国株式 先進国株式
運用オプション オルタナティブ投資 オルタナティブ投資
新興国投資 新興国投資
- ヘッジファンド投資
契約金額 300万円以上1万円単位 500万円以上1万円単位
利用できる機能 プロフィットロック、ロスカット プロフィットロック、ロスカット
定期受取サービス 定期受取サービス
運用報告書 運用報告書
マイゲートでの契約状況確認等 マイゲートでの契約状況確認等
ファンドラップ頼れる安心サービス ファンドラップ頼れる安心サービス

 

特に他と大きく異なる点は有りませんが、以下では運用実績やその口コミなどを網羅的に解説しています。

【ひどい?】りそなファンドラップの評判は?運用状況や過去実績からラップ口座開設のメリット・デメリットを考える!
【ひどい?】りそなファンドラップの評判は?運用状況や過去実績からラップ口座開設のメリット・デメリットを考える!

巷を賑わしているファンドラップ。少子高齢化の波に乗って、特に高齢者に向けてファンドラップの販売を強化している金融機関がとても多いです。 野村證券、みずほ証券、SMBCなど、この力の入れようは並大抵では ...

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まとめ

今回はファンドラップについて詳しく調べてみました。各社の目論見書を読んでみましたが、本当に複雑に書いてあって、投資家に理解させる気がないですよね。

ファンドラップより良い商品は世の中いくらでもあるので、しっかり見極め、資産を増やしていきましょう。

 

以下では筆者が長年の投資経験を活かして、ハイリスク、ハイリターンを狙うような投資は全て省き、堅実にリターンを出せる先をランキング形式でお伝えしています。

参考にしてみてください。

最後に:資産を飛躍的に増やす方法は明確に決まっている

積み重ねる運用

 

 

資産を大きく増やすにはどうすれば良いのでしょうか?

上場小型ベンチャー株に力一杯、資金を投入。一か八か、株価の急騰を願ったり、信用取引でレバレッジを思いっきりかけてみるのも良さそうです。仮想通貨の草コインも人生一発逆転があるかもしれません。

断言します。上記のような思考の方は一生資産が増えません。

そもそも一発の取引で大儲けを狙えるというのは、同じく容易に資金を溶かす可能性も高いということです。そんなものは投資とは言えません。投機と考えても質が低いです。もう少し丁寧に資産の扱い(延いては人生)を考えてみましょう。思考をガラリと変えてみましょう。

 

大事なのは「リターンが小さくても確実にプラスを、時間をかけて積み重ねていく(複利を生かす)」ことです。世界一の投資家であるウォーレン・バフェット氏も投資で最も大切なのは以下の2つのルールとしています。

 

  1. 絶対にお金を損しないこと。
  2. 絶対にルール1を忘れないこと。

 

 

この「損をしない」「プラスリターンを確実に積み重ねていく(複利を生かす)」という重要性を理解したところで資産運用は始まります。好きな企業の株、高配当・優待目当てなど、あなたの資産を減らしてしまう運用はやめましょう。「Classic」且つ「質実剛健」な資産運用を行なっていくべきです。

 

私も資産運用歴は既にかなり長いです。そしてこの思考に辿り着き、プラスリターン×複利運用を実施してからの資産増加スピードは圧巻でした。この哲学を実践している、私のポートフォリオに入っているファンドも今回まとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

 

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