個別株投資は難しい!?株式投資において絶対儲かる・確実に勝つための「必勝法」はないのか?

資産運用の知識

個別株投資は難しい!?悲惨な結果でもうダメとならないために!株式投資において儲かる可能性が高い「必勝法」を理論的に模索する!

2022年7月19日

株式投資をしている方であれば一度は必勝法はないものか?

と考えられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。大丈夫です。必勝法というものは存在ありません。

 

また、投資と投機は全く種類の異なるものです。

FXのように上昇する確率と下落する確率が50%ずつのものは投資ではなくギャンブルの部類です。

勝率が50%以上のものを投資と呼ぶことができるでしょう。

 

株式投資は資本主義が始まって以降投資家に対して最も高いリターンを齎してきました。

では全員が勝っているのかというと決してそうではありません。むしろ、個人投資家に限ると負けている人の方が残念ながら多くなってしまっています。

 

全体としては儲かるのに何故か儲からない。必勝法はないのか?

とモヤモヤとされている方もいらっしゃるでしょう。

本日はそのような方に向けて株式投資の必勝法はあるのか?確率高く勝つ方法はあるのか?

という観点からお伝えしていきたいと思います。

インデックスに投資をすれば「長期的」に必ず勝てる

必勝法はあるのか?と問われると「有る」と答えることができます。ただし、長期的に投資をすればという条件つきです。

以下、米国の代表的な指数であるS&P500指数の1870年代からの推移です。

 

S&P500指数の超長期チャート

 

短期的に下落する局面もありますが、長期的にみると右肩あがりで増加しています。米国や世界のインデックスに投資を行えば必勝といえますが、10年単位でみると負ける可能性があります。

以下は10年間単位で投資を継続した場合の年率平均リターンの推移です。1928年の棒線は1928年-1937年までの平均年率リターンを表しています。

S&P500指数の1928年からの単年度のリターン

 

平均するとプラスのリターンとなる期間が多くなっていますが、度々マイナスになる期間が存在しているのが分かりますね。

期間を延ばして20年期間としたものが以下です。全期間でプラスになっていますが、非常に低いリターンの期間も存在していますね。

S&P500指数の20年リターンのプロット

 

 

では期間を30年間にすると以下の通り平準化された結果になります。つまり30年間インデックスに投資する根気があれば最低でも年率4%のリターンが得られることになりますね。

S&P500指数の30年リターンのプロット

 

30年以上の長期間投資をすることができるのであれば、インデックス投資で投資をして忘れるというのが必勝法と言えるのです。

ただ、何度も申し上げますが短期的には大きな損失を被ることも覚悟しておかなければいけません。

以下のように単年度でみると40%近い下落をすることが度々あります。また、大きな下落が複数年にわたって継続することもあります。

S&P500指数の1928年からの単年度のリターン

 

さらに以下の過去の30年の推移をご覧下さい。株価の上昇期と停滞期を10年から15年周期に繰り返しています。

S&P500指数の過去30年のリターン

 

特にインデックス投資が盛り上がったあとに株価は軟調に推移する傾向にあります。前回インデックス投資が盛り上がったのは1990年代後半から2000年です。

そして、2020年から2021年にインデックスブームが再び到来しました。

このブームを見透かしたように、インフレが発生して中央銀行の引き締めを伴って株価は下落に転じています。

ブーストした反動で今後はインデックスは軟調な推移となることが想定されます。インデックスに投資しておけば安心という簡単な10年間は終了しました。

 

下落を免れた必勝法に近い投資法

重要なのは下落を免れたまま順調に資産を増やしていく必勝法かと思います。この項目では皆さんが知りたい安全な必勝法について記載していきたいと思います。

株価は理論的に考えることが出来る

FXやビットコインには残念ながら理論的にだろうな価格というものがありません。しかし、株式投資の元ととなっているのは企業活動です。

企業は既に保有している資産や負債がありますし、今後稼ぐことが期待できる利益もあります。これらの情報から理論的な価格を推測することが可能なのです。

利益の考え方には主観が入る

今保有している企業の純資産と、今後の利益を元に算出できると申し上げました。しかし、今後の利益に関しては将来発生する事象です。

そのため、ある企業の今後の利益の見通しについては個々人によって乖離が生じます。将来10%成長を継続すると見る人もいれば、赤字に転落すると見通す人もいるのです。

 

不確定な未来を予測するのは難しいことです。理論価格まで推定して理論価格を算出すると、損してしまうことがあるのです。

→ グロース株(成長株)投資とバリュー株(割安株)投資とは?両者の違いをリターンを含めて比較しながらわかりやすく解説!

 

つまり出来る限り必勝法に近づけるためには、将来の利益に関しては保守的に見通す又は0として考えるという必要があります。

事業性資産にも評価に差がある

企業の中にはPBRが1倍以下の銘柄が多く存在しています。

PBRが1倍以下ということは利益が今後発生しないと保守的に考えた上で、純資産全体の価値より時価総額が低いということを意味します。この場合、以下二つの理由が考えられます。

→ 株式投資において割安度をはかるPBRとPERとは?投資を行う上で重要な指標をわかりやすく解説する!

 

PBRが1以下の要因

1.将来純利益が赤転して純利益を食い潰すと見られている
2.保有している資産の価値が帳簿価格より実際は低いと見られている

 

例えば、商品を資産として計上している場合、その商品が売れるとは限りません。場合によっては廃棄される可能性すらあります。

又は、不動産を保有している場合、地価が下がっていく場所であれば将来の価値は帳簿価格より低いものとなります。

このように事業性の資産を評価するのも勝率を高める上では排除しなければいけないのです。

現金性資産だけで時価総額を上回る銘柄に投資する

つまり、必勝法に近づけるためには現金や営業債券、有価証券などの現金性資産から負債を引いた保守的純資産だけで時価総額を超える銘柄を選べばよいのです。

BMキャピタルの投資対象銘柄

 

10,000円が入っている財布(財布自体の価値も20,000円)を7000円で購入できるなら負ける方が難しいですからね。

将来を見るのではなく、今ある確かなものを投資の判断基準にするということです。

 

そして、株式市場には特に超小型株にこのような銘柄が存在しているのです。特に日本は時価総額に対して上場企業数が多いので上記の条件を満たす企業が数多く存在しているのです。

 

日本の上場企業数

 

上記の条件を満たす銘柄をネットネット株と呼びます。詳しい内容については以下で纏めていますので興味のある方はご覧いただければと思います。

→ ベンジャミン・グレアムの投資対象『ネットネット株』を分かり易く解説

 

ただ、ネットネット株は地方の証券取引所や東証二部などの市場に上場されており、なかなか注目されず上昇しないという弱点もあります。

以下ではネットネット株投資を実践しながら、ネットネット株投資の弱点を克服している筆者も投資しているファンドを紹介していますのでご覧いただければと思います。

 

【2022年】日本国内のおすすめヘッジファンドを一覧にしてランキング形式で掲載!投資する際に気をつけたいポイントなど網羅的に解説。

 

まとめ

長期的にインデックスに投資をすれば30年単位でみると安定したリターンを叩き出すことができます。

ただ、単年度や複数年度でみると個人投資家には耐えられない50%以上の下落を被る可能性もあります。

 

手堅く勝ち続けるには超保守的に見積もった上で時価総額以上の価値がある銘柄に投資をするのが合理的です。

ネットネット株投資を行いリターンを積み重ねていきましょう!

最後に:資産を飛躍的に増やす方法は明確に決まっている

積み重ねる運用

 

 

資産を大きく増やすにはどうすれば良いのでしょうか?

上場小型ベンチャー株に力一杯、資金を投入。一か八か、株価の急騰を願ったり、信用取引でレバレッジを思いっきりかけてみるのも良さそうです。仮想通貨の草コインも人生一発逆転があるかもしれません。

断言します。上記のような思考の方は一生資産が増えません。

そもそも一発の取引で大儲けを狙えるというのは、同じく容易に資金を溶かす可能性も高いということです。そんなものは投資とは言えません。投機と考えても質が低いです。もう少し丁寧に資産の扱い(延いては人生)を考えてみましょう。思考をガラリと変えてみましょう。

 

大事なのは「リターンが小さくても確実にプラスを、時間をかけて積み重ねていく(複利を生かす)」ことです。世界一の投資家であるウォーレン・バフェット氏も投資で最も大切なのは以下の2つのルールとしています。

 

  1. 絶対にお金を損しないこと。
  2. 絶対にルール1を忘れないこと。

 

 

この「損をしない」「プラスリターンを確実に積み重ねていく(複利を生かす)」という重要性を理解したところで資産運用は始まります。好きな企業の株、高配当・優待目当てなど、あなたの資産を減らしてしまう運用はやめましょう。「Classic」且つ「質実剛健」な資産運用を行なっていくべきです。

 

私も資産運用歴は既にかなり長いです。そしてこの思考に辿り着き、プラスリターン×複利運用を実施してからの資産増加スピードは圧巻でした。この哲学を実践している、私のポートフォリオに入っているファンドも今回まとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

 

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