年間利回り5パーセントの難易度とは?インデックスでは無理?安定的に狙える選択肢も含めて紹介!

資産運用の知識

年間利回り5パーセントの難易度とは?インデックスでは無理?安定的に狙える選択肢も含めて紹介!

資産運用をしている方にとって複利で長期的に運用することの重要性は最早常識となっていることかと思います。

複利で運用することで3%であれば24年、5%であれば15年、7%であれば11年、10%であれば8年で資産を倍にすることが可能となります。

 

以前、当サイトでも高めのリターンである年利10%について特集しました。

→ 資産運用で年利回り10パーセント達成の難易度は?株、投資信託など含むポートフォリオを考える

 

本日は投資初心者が一般的に狙うのに適した年利5%のリターンについて詳しくみていきたいと思います。

 

難易度は決して高くない!?年利5パーセントでも十分大きな資産を形成することができる!

資産運用や投資ときくと数年で何倍にもなるようなものを想像してしまう方もいらっしゃるかと思います。

しかし、そのような投資は非常にハイリスクで資産を失うこともあります。また、場合によっては詐欺の可能性もあります。

 

資産運用というのは長期的に且つ着実に資産を形成していくことが重要になってきます。

その上で年利5パーセントというのは適度な水準です。

以下はノーベル経済学賞を受賞したトマピケティが発表した「21世紀の資本論」の中で示された有名なグラフです。

資本成長率は一貫して労働収入の成長率を上回り続けて平均して4%から5%の収益率となっています。

 

21世紀の資本論における平均的な資本成長率

参照:21世紀の資本論

 

5%の利回りを狙っていくのは無理なく大きな資産を形成できる水準といえるでしょう。

年利5%でも以下のとおり1000万円を投資したら20年後には2653万円になります。毎年100万円ずつ追加すれば20年後には約6000万円円となります。

1000万円を5%で運用した場合の資産推移

元本追加なし 毎年100万円追加
現在 1000 1000
1年後 1050 1150
2年後 1103 1308
3年後 1158 1473
4年後 1216 1647
5年後 1276 1829
6年後 1340 2020
7年後 1407 2221
8年後 1477 2432
9年後 1551 2654
10年後 1629 2887
11年後 1710 3131
12年後 1796 3388
13年後 1886 3657
14年後 1980 3940
15年後 2079 4237
16年後 2183 4549
17年後 2292 4876
18年後 2407 5220
19年後 2527 5581
20年後 2653 5960

 

5000万円でも十分大きな資産を形成することができるようになるのです。

 

年間利回り5%を狙える投資先5選

では年間利回りが5%を狙える投資界についてみていきたいと思います。

候補①:外国債券 (おすすめ度:★★☆☆☆)

まず、皆さんがおすすめしやすい債券から紹介していきたいと思います。

現在、米金利が上昇していることもあり米国の社債であれば5%近い利息をえることができます。

個人投資家が投資できる外国債券

 

しかし、これはあくまで米ドル建ということに注意しなければいけません。

たとえドル建で5%の利回りを得たとしてもドル円が下落してしまうと元本割れしてしまうことになります。

 

現在、金利が高いということはドル円も円安水準にあるということを意味します。

ドル円の一番の決定要因は日米の金利差だからです。2022年は日米の金利差拡大を背景にドル円は152円まで進展しました。

しかし、2022年末から2023年にかけてドル円は130円まで下落しています。

 

これは将来の不景気を見込んで米金利が下落し始めたことに起因しています。

そして、2023年時点で米景気後退の織り込みはまだまだ序盤です。今後も米金利は下落していくことが見込まれます。

さらに日本側でも植田総裁に変わり現在の金融政策が修正される可能性も噂されています。

今後も日米金利差は縮小していくことが見込まれておりドル円下落に備える必要があるのです。

 

たとえ5%の利回りを獲得してもドル円が130円から100円まで下落しては最終的には円建でみると損を被ることになりますからね。

円建で考えると外国債券投資で5%を獲得する難易度は低くありません。

 

候補②:ソーシャルレンディング(おすすめ度:★★☆☆☆)

ソーシャルレンディング事業者が徴収する営業報酬

 

ソーシャルレンディングは社債市場が発達していない日本で人気の金融商品です。

ソーシャルレンディングでは事業体が事業のためにインターネットを通じて個人投資家から資金を集めて事業を運営して利息という形で還元するという仕組みです。

ほぼほぼ個人向け社債というていをなしています。

 

日本の個人向け社債はよくて2%から3%の利回りしか期待することができません。そして残念ながら低い利息の割にはリスクの高い銘柄が多くなっています。

→ 危ない?危険?ソフトバンクグループの社債に潜むリスクを徹底評価!評判の劣後債は投資して大丈夫!?
→ 評判だけど危ない?経営リスクが高まる楽天グループが発行する楽天モバイル債、楽天カードマン債やドル建社債のリスクや危険性を徹底評価!

 

ソーシャルレンディングは信用力の低い企業や事業体が発行しているので比較的利回りが高く設定されています。

しかし、10%近い利回りが狙えるものは貸し倒れも多く、元本が全損となる可能性もあるのでおすすめしません。

→ ソーシャルレンディングはおすすめしない!?危ない!?大損するリスクを仕組みを含めて徹底評価!

 

 

5%程度で安全後が高い案件としてクラウドバンクの太陽光発電ファンドなどは魅力的な選択肢となります。

しかし、以下の右側の欄をご覧ください。3000万円の募集に対して10億5386万円の募集がきています。

クラウドバンクの太陽光発電ファンド

そして、当選人数が107人もいることから1人あたりの平均投資金額は30万円と少額になります。

3732名が申し込んで107名しか当選していないので当選倍率は35倍であるにも関わらず、投資金額は30万円となるのです。

これでは長期的に安定的に資産運用を行うことができませんね。

 

候補③:高配当株(おすすめ度:★★★☆☆)

次に王道の株式投資で高配当株に投資するという手法についても考えていきましょう。

確かに日本株の中にも5%以上の利回りを狙うことができる銘柄は数多く存在しています。

 

中には日本郵船や商船三井のように10%をはるかに超える銘柄もあります。

しかし、このような銘柄は一過性要因によるもので投資するのは危険です。配当以上の株価下落を被るリスクの方が高いからです。

→ 【なぜ高い】日本郵船の配当利回りはなぜ異常値なのか?今後の見通しは不況到来・需要悪化で株価は急落?
→ 商船三井の配当利回りはなぜ高いのか?現在の株価上昇の理由は?海運株の今後の急落の可能性を含めて見通しを分析する。

 

狙うべき高配当の水準としては4%から5%となります。

例でいうとメガバンクや総合商社などの所謂金融を生業としている大企業ですね。

「総合商社が金融?」と疑問に思われた方もいらっしゃると思いますが、総合商社に勤務していた筆者が断言しますが総合商社は金融です。

銀行よりリスクの高い企業や事業に出資という形で資本を拠出して、その事業から得られるリターンや配当金を自社の利益に落とし込んでいます。

 

株価が下落しなければ安定して5%のリターンを狙うことができます。

しかし、これらの企業は景気敏感株です。景気が後退すると株価は半値になることもあります。

以下は総合商社首位の三菱商事の株価推移です。

リーマンショックだけでなく、この10年でも何度も株価が半値近くになる下落を経験しています。

三菱商事も何度も暴落を経験している

そして、現在はエネルギー価格の高騰もあり株価は堅調に推移していますが、景気後退が目前に迫っています。

景気後退となるとエネルギー価格もさがりますし、円高にもなりますし三菱商事の株価も暴落していきます。

高配当銘柄投資はタイミングが非常に重要になってくるので難易度が高いのです。無論、底値付近で仕込めれば素晴らしいリターンが期待できます。

 

候補④:インデックス投資(おすすめ度:★★★☆☆)

次に近年人気が爆発したインデックス投資についても見ていきましょう。

確かに米国のS&P500指数などのインデックス投資は30年以上保有することを決めるのであれば年率平均5%-7%のリターンを見込むことができます。

 

以下は30年間保有した場合の平均リターンを1929年からプロットしたデータです。

一番左のデータは1928年から1958年まで保有した場合の平均年率リターンで、一番右のデータは1988年から2018年まで保有した場合の平均年率リターンです。

 

S&P500指数に30年投資した場合の平均年率リターンの推移

 

最低でも4%、調子の良い時だと10%程度あることがわかりますね。

しかし、これを10年にすると結果が随分と変わってきます。以下は10年投資した場合の平均リターンをプロットしたデータです。

一番左のデータは1928年から1938年まで保有した場合の平均年率リターンで、一番右のデータは2008年から2018年まで保有した場合の平均年率リターンです。

 

S&P500指数に10年投資した場合の平均年率リターンの推移

 

10年間平均年率が▲4%近くになる期間が何度も存在しています。

10年間▲4%ということは1000万円投資していたら10年後に資産が660万円になっているということを意味します。

 

もう少しフォーカスして直近30年間の動きをみていきましょう。

1990年代の上昇期、2000年代の停滞期、2010年代の上昇期と調子の良い期間と悪い期間が交互に訪れています。

米国株式は今後停滞が予想される

 

そして2020年代は2010年から2021年までの金融緩和相場の副作用で厳しい展開が想定されています。

今まで金融緩和で相場をもちあげていますが、ばら撒きすぎた結果、世界中でインフレが発生しているからです。

インフレを抑え込むために世界中で金融引き締めを行なっており株価に下押し圧力となっています。2023年になっても状況は変わっていません。

 

そして、同様の状況となった1970年代は何度もインフレが再燃して10年間でリターンはありませんでした。

しかし、その間インフレが発生していたので実質的には資産が目減りしていったという状況になりました。

以下は1970年代のS&P500指数の推移です。

1970年のS&P500指数の推移

過去10年調子がよかったというだけの理由で安易にインデックスに投資をするというのも考えものなのです。

ただ30年間投資する気概があるのであれば報われる可能性は高いです。ただ、ずっと投資し続けるというのは精神的に厳しいものがあります。(実際、私は無理でした)

 

候補⑤:ヘッジファンド(おすすめ度:★★★★★)

先ほどのインデックスの安定性のなさという欠点を補完し、さらに高いリターンを狙うことができるのがヘッジファンドという選択肢です。

ヘッジファンドはいかなる相場環境でも安定して高いリターンを狙う絶対収益型のファンドです。

→ ヘッジファンドと投資信託の違いとは?わかりやすく解説。運用スキーム、管理手数料、最低出資額、ファンドマネジャー、リスク度合いなど諸々比較

 

以下はヘッジファンドのリターンですが全世界株式やS&P500指数に比べて高いリターンを叩き出しています。

市場環境に影響をうけず高いリターンを叩きだすヘッジファンド

 

そして注目すべきは下落耐性です。ITバブル崩壊では指数が大きく下落するなかでプラスのリターンをだし、リーマンショックでは指数の3分の1の下落幅に抑えています。

このように暴落耐性が高い資産に投資することで恐怖にかられることなく、長期投資を行うことが可能となり複利効果で資産を増大させていくことが可能となります。

ヘッジファンドは投資したらほったらかしで大丈夫なので投資初心者にもおすすめの投資先となります。

 

以下では筆者が実際に投資をしているファンドを含めてランキング形式でお伝えしていますのでご覧いただければと思います。

 

日本国内のおすすめヘッジファンドを一覧にしてランキング形式で掲載!投資する際に気をつけたいポイントなど網羅的に解説。

 

まとめ

5% という利回りは現実的な水準となります。5%を狙うことができる資産について纏めると以下となります。

 

外国債券 米金利の上昇で5%近い債券もあるが、あくまでドル建での話。今後の景気後退を考えるとドル円は下落する可能性が高く円建では元本割れするリスクが高まっている
ソーシャルレンディング 利回りが高すぎるものは貸し倒れの危険あり。5%程度が狙える案件は倍率が高く1人あたりの出資額も少額となるため大きな資産を安定して運用することができない
高配当投資 5%の配当を得ることは可能であるがタイミングによっては元本が半減するリスクを考慮する必要がある。タイミングこそが重要。
インデックス投資 30年間投資できるた胆力があるのであれば年率5%-7%は狙える。しかし、2020年代は厳しい10年となることが想定される
ヘッジファンド いかなる相場環境でも高いリターンをだすことを命題とするファンド。実際に株式指数より安定して高いリターンを出し続けており長期投資で資産を構築するという観点で魅力的。

 

最後に:資産を飛躍的に増やす方法は明確に決まっている

積み重ねる運用

 

 

資産を大きく増やすにはどうすれば良いのでしょうか?

上場小型ベンチャー株に力一杯、資金を投入。一か八か、株価の急騰を願ったり、信用取引でレバレッジを思いっきりかけてみるのも良さそうです。仮想通貨の草コインも人生一発逆転があるかもしれません。

断言します。上記のような思考の方は一生資産が増えません。

そもそも一発の取引で大儲けを狙えるというのは、同じく容易に資金を溶かす可能性も高いということです。そんなものは投資とは言えません。投機と考えても質が低いです。もう少し丁寧に資産の扱い(延いては人生)を考えてみましょう。思考をガラリと変えてみましょう。

 

大事なのは「リターンが小さくても確実にプラスを、時間をかけて積み重ねていく(複利を生かす)」ことです。世界一の投資家であるウォーレン・バフェット氏も投資で最も大切なのは以下の2つのルールとしています。

 

  1. 絶対にお金を損しないこと。
  2. 絶対にルール1を忘れないこと。

 

 

この「損をしない」「プラスリターンを確実に積み重ねていく(複利を生かす)」という重要性を理解したところで資産運用は始まります。好きな企業の株、高配当・優待目当てなど、あなたの資産を減らしてしまう運用はやめましょう。「Classic」且つ「質実剛健」な資産運用を行なっていくべきです。

 

私も資産運用歴は既にかなり長いです。そしてこの思考に辿り着き、プラスリターン×複利運用を実施してからの資産増加スピードは圧巻でした。この哲学を実践している、私のポートフォリオに入っているファンドも今回まとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

 

-資産運用の知識
-,

© 2024 株式投資:富裕層が参加する勝者のゲーム Powered by AFFINGER5