<ブログ解説>コモンズ投信は赤字で破綻寸前?コモンズ投信のコモンズ30ファンドは評判に反して・・・?

日本中の投資信託を分析

<ブログ解説>コモンズ投信は赤字で破綻寸前?コモンズ投信のコモンズ30ファンドは評判に反して・・・?

日本には様々な独立系投資信託が存在します。代表的なのが以下ですね。

  • ひふみ投信
  • さわかみ投信
  • 鎌倉投信
  • スパークス・アセット・マネジメント株式会社
  • 株式会社ポートフォリア(みのりの投信)
  • ありがとう投信

 

その中の一つとして、コモンズ投信があります。並べてみると色々ありますね。

今回はそんなコモンズ投信が展開しているコモンズ30に特化してどのような商品なのかを解説していきたいと思います。

 

コモンズ投信とは?

コモンズ投信とは独立系投信と冒頭で述べました。創業者会長は渋澤健氏です。

渋澤健

 

渋澤でピンときてしまうのですが、やはり渋沢栄一の子孫でした。5代目子孫であり、アメリカ育ちのUCLAでMBAを取るなど、御曹司中の御曹司です。嫉妬してしまうほど生まれた瞬間に勝ってる、という方です(超富裕層でも彼らには彼らの悩みがあるのだと思いますが)。

そんな同氏が日本で創業したファンドがコモンズ投信となります。

コモンズ投信の社名の由来は「コモン・グラウンド」(共有地)とのことで、筆者は完全に顧問投信だと思っていましたが勘違いでした。

 

コモンズ投信は赤字?破綻リスクは?

コモンズ投信は赤字で危ないと噂がありましたが、これは2021年度まで利益剰余金が赤字だったことでそのような話題になったのだと推察されます。

実際に2022年度は黒字に転換しており、赤字で倒産という憶測は早とちりでしょう。

コモンズ投信の貸借対照表

 

利益も増加しています。寧ろ、経営的にはこれからという感じではないでしょうか。(運用リターンとはまた別問題です)

損益計算書

 

 

最近のニュース:糸島 解任

最近(と言っても少し前ですが)のニュースとして、運用部門の糸島氏が卒業したとのことでした。

コモンズ投信のお客様、私を応援して下さった皆様、弊社役職員を含む関係者の皆様、大変お世話になりました。

2013年2月に弊社に入社して5年6か月。今年の1月11日に、運用部(ファンドマネジャー、投資委員会メンバー)から投資情報部(社内向けストラテジスト)へ社内異動し半年が経過しましたが、この度新たな道に進むことを決断しコモンズを卒業する決断をしました。
これからも誠実に、自身の想いを貫いて生きて行きます。
皆様、本当にありがとうございました。

糸島さんが卒業

 

今はピクテ投信投資顧問に在籍しているようです。

山一證券株式会社入社。山一証券経済研究所で化学業界のシニア・アナリスト を経て、東海投信投資顧問株式会社にて国内株式のファンド・マネジャー、(社名変更後の)UFJ パートナーズ投信株式会社にて、チーフ・ファンド・マネジャー として「日本株アクティブ・ファンド(愛称:凄腕)」を運用。合併後の三菱 UFJ 投信株式会社では、株式運用部バリューグループを統括。その後、ヘッジファンドで 日本株式ロング・ショートファンドの運用経験を経て、直販を行う独立系投資信託運用会社コモンズ投信株式会社にて運用部長兼チーフ・ポートフォリオ・マネ ジャーを担う。テレビ出演や新聞掲載多数。

ピクテ投信投資顧問、糸島孝俊氏をストラテジストとして採用

 

コモンズ30ファンドとは?

本題に入っていきます。コモンズ投信が提供している金融商品「コモンズ30」とは、以下の理念を持って運用されています。

 

  • 30年の長い目線を持ってお客さまと企業と育む長期投資
  • 真のグローバル企業を中心に30銘柄へ集中投資
  • 対話で企業とお客さまをつなぎ価値の創造と楽しさを提供

 

30年、30銘柄と非常にわかりやすいですね。

 

投資先企業の評価基準

投資先は真のグローバル企業を中心に30銘柄へ集中投資としていますが、どのような基準で投資をしているのでしょうか?基本の軸は以下の5つとされています。

 

【見える価値】

  • 収益力
    営業利益率、ROEなどの財務的価値に優れ、長期的な成長または安定が見込まれる。配当などの資本政策が明確である。

【見えない価値】= 非財務情報

  • 競争力
    競争力の源泉を理解し、その強さを支えるビジネスモデルを磨き続けている。技術やサービスの開発、市場の開拓にも積極的に取り組んでいる。
  • 経営力
    経営トップが長期的な企業価値向上に対する意識が高く、それを支える持続的な経営体制の高度化に取り組み、社外取締役、株主など外部からの知見も経営に反映している。
  • 対話力
    顧客、社員、取引先、株主、社会などステークホルダーとの対話姿勢を重視している。対話を通じた持続的な価値創造に取り組んでいる。
  • 企業文化
    明確に定義された企業理念・価値観を組織内に共有し、浸透させることで具体的な行動に結び付けている。企業文化が、組織横断的な横串となり組織力を高めている。

 

かなり企業訪問をしつつ、創業者、経営者との対話を通して投資していくといった感じです。

これぞ独立系ファンドという感じですね。

 

コモンズ30の組入銘柄は?

具体的な銘柄を見ていきましょう。上位10銘柄で37.8%です(2022年6月末時点)。

 

銘柄 未来コンセプト 銘柄概要 組入比率
1 信越化学工業 新素材 戦略的なポジショニングに優れ、素材メーカー随一の収益性 4.2%
2 KADOKAWA 生活ソリューション IP創出力とIT技術力に支えられ、変化を恐れず挑戦し続ける 4.0%
3 東京エレクトロン 精密テクノロジー 創業時のエネルギーが、脈々と続く「革新」を続ける会社 4.0%
4 カカクコム 生活ソリューション インターネットユーザーに「便利」を届け続ける 3.8%
5 SMC 精密テクノロジー 工場の自動化に不可欠な空気圧機器で世界シェアトップ 3.7%
6 三菱商事 資源・エネルギー 変化に強い組織力で、進化し続ける 3.7%
7 丸紅 資源・エネルギー 規律ある経営で収益を積み重ね、いつか総合商社ナンバースリー に 3.6%
8 ダイキン工業 快適空間 世界一快適な空気をつくる 3.6%
9 ディスコ 精密テクノロジー kiru、kezuru、migaku、世界を代表する精密加工装置メーカー 3.6%
10 デンソー 未来移動体 自動車市場拡大の恩恵を受ける 3.6%

 

三菱商事と丸紅、カカクコムは仲介色が強いのですが、そうでもないのでしょうか。仲介で稼いで投資でさらに稼ぐビジネスモデルですので、他のメーカーなどとは少し毛色が違うようにも感じます。

とはいえ株価上昇する銘柄を買うのが正義ですから、今の時点では正しい判断をしているように見えます。(商社株はもう下落してしまいましたが)

 

コモンズ30の手数料

ノーロード型ですので、販売手数料はありません。信託報酬は出資している純資産の1.078%が毎年徴収されます。

アクティブ型の投信の中では相当低い方ですね。リターンがあれば良い投信と言わざるを得ないです。
 

コモンズ30の運用実績

それでは実績を見ていきましょう。

 

基準価額の推移

 

すでに運用開始から12年半が経過しています。ちょうどリーマンショック、東日本大震災を経て、アベノミクスの上昇相場に乗った形になっています。投資タイミングとしては最高でしたね。

この時期は日本株トレーダーも多くの人が億り人になりました。アベノミクスは本当に投資家に優しい政策でした(尚、日本経済は伸び悩んでいます)。アベノミクスの緩和が終わった2018年あたりからわかりやすくリターンが減少しています。

2018年のリターンはなんと-16.92%です。筆者はマイナスを出さない運用を信条としていますから、この時点で投資先候補からは外れてしまいます。

 

その後にコロナショック後の世界中の金融緩和相場で再度上昇しました。時代に本当に恵まれた投資信託と言えるでしょう。しかし、本当の実力が試されるのはこの緩和が終わったこれからでしょう。

 

以下は日経平均(赤)とコモンズ30ファンド(青)の比較ですが、やはりアベノミクス効果で株価は上昇していたので日経平均とリターンが一致してしまいます。もはや負けているので、日経平均連動ETFの方が妙味がある結果となっています。

コモンズ 30ファンドと日経平均の比較

 

まだ日本は緩和中ですが、世界中の中央銀行が引き締めに走っており、不確実な世界が広がっています。日経平均を明確にアウトパフォームできるようになってくると、真の実力と言えそうです。

 

 

コモンズ30ファンドとひふみプラスを比較

最後にひふみ投信とも比較しておきます。

コモンズ 30ファンドとひふみプラスを比較

 

緑色がひふみプラスですが、コモンズ30、日経平均に対して非常に高いパフォーマンスを叩き出しています。

流石は人気ファンドですね。しかし、このひふみ投信も近年は投資成績が振るわず、解約が増えているとの話をよく聞きます。

 

以下は5年の推移ですが、ひふみのリターンが著しく悪くなっています。

ひふみプラスのリターン悪化

 

これはカンブリア宮殿などでひふみはかなり人気を集め、投資家が増え、ファンド規模が大きくなってしまった故に、小型銘柄で勝負に出れなくなったことが起因します。

この点については以下の記事で詳しくまとめています。

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{ひふみ投信}大型株中心PFになり時代は終わった?やめたほうがいい?暴落を幾度となく経験し不調にあえぐ評判ファンドシリーズの今後の見通しを含めて徹底評価。

日本には販売から運用まで一貫して行う独立系の投資信託が数多く存在しています。 その中で、最も有名なのは「ひふみ投信」です。   ひふみ投信は2008年から市場平均を大幅に上回る成績を出してお ...

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まとめ

コモンズ投信のリターンはこれまで悪いものではありませんでしたが、どうしても時代に助けられた側面が強く、緩和が薄くなった2018年あたりでリターンが縮小しているのが気がかりです。

本来の実力が見えてくるのは、アベノミクス、世界金融緩和が終わったタイミングかと思います。

2018年の-20%近い損失を見ると、下落耐性に問題があるように見え、筆者としては見送る判断をします。

 

最後に:資産を飛躍的に増やす方法は明確に決まっている

積み重ねる運用

 

 

資産を大きく増やすにはどうすれば良いのでしょうか?

上場小型ベンチャー株に力一杯、資金を投入。一か八か、株価の急騰を願ったり、信用取引でレバレッジを思いっきりかけてみるのも良さそうです。仮想通貨の草コインも人生一発逆転があるかもしれません。

断言します。上記のような思考の方は一生資産が増えません。

そもそも一発の取引で大儲けを狙えるというのは、同じく容易に資金を溶かす可能性も高いということです。そんなものは投資とは言えません。投機と考えても質が低いです。もう少し丁寧に資産の扱い(延いては人生)を考えてみましょう。思考をガラリと変えてみましょう。

 

大事なのは「リターンが小さくても確実にプラスを、時間をかけて積み重ねていく(複利を生かす)」ことです。世界一の投資家であるウォーレン・バフェット氏も投資で最も大切なのは以下の2つのルールとしています。

 

  1. 絶対にお金を損しないこと。
  2. 絶対にルール1を忘れないこと。

 

 

この「損をしない」「プラスリターンを確実に積み重ねていく(複利を生かす)」という重要性を理解したところで資産運用は始まります。好きな企業の株、高配当・優待目当てなど、あなたの資産を減らしてしまう運用はやめましょう。「Classic」且つ「質実剛健」な資産運用を行なっていくべきです。

 

私も資産運用歴は既にかなり長いです。そしてこの思考に辿り着き、プラスリターン×複利運用を実施してからの資産増加スピードは圧巻でした。この哲学を実践している、私のポートフォリオに入っているファンドも今回まとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

 

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