日本中の投資信託を分析

【さわかみファンド】評判の「さわかみ投信」と「ひふみ投信」の運用成績や運用手法を徹底比較しながらて徹底評価!今後の見通しは?

2022年4月24日

日本には数多くの直販型の独立系の投資信託が存在します。当サイトでも今まで以下の投信について分析してきました。

 

 

これらの独立系投資信託の中で最も早くから運用を開始しているのが「さわかみ投信」です。

「さわかみ投信」は1996年に設立された老舗の独立系投資信託です。

今回はさわかみ投信を評判の「ひふみ投信」と比較して評価していきたいと思います。

 

さわかみファンドとひふみ投信の共通項

さわかみ投信とひふみ投信の共通項についてまず述べていきたいと思います。

独立系の投資信託

まずこの二つの投資信託の共通項としては、独立系投資信託という点です。

普通は野村アセットマネジメント等の大手の資産運用会社が運用をして、販売は証券会社に委託という形態をとっているのですが、

独立系投資信託は運用から販売まで一貫して行っています。

この独立系投資信託の駆け出しと言われるのが「さわかみ投信」です。

 

アクティブファンド

日経平均やTOPIXのような指数(インデックス)に連動するような投資信託をパッシブファンドといいます。

一方、さわかみ投信やひふみ投信のように指数連動型ではなく、市場平均よりプラスの運用成績を追求するアクティブファンドといいます。

 

ただ、残念なことにアクティブファンドの平均的な成績は日経平均等のインデックスに長期的に負け続けているデータがあります。

両ファンドがどうなのかという点については追って詳しく分析していきます。

→ 投資信託で大損するリスクは把握できているか?手数料よりも深刻なパフォーマンス(利回り)の悪さに焦点。〜投信営業マンの嘘を暴く〜

 

運用方針の違い

ひふみ投信は大型銘柄中心のポートフォリオに変遷

ひふみ投信については前回申し上げた通りグロース株投資です。

ただバリュー株投資も組み入れてバランスよく運営しています。

また組み入れ銘柄としては以下のように大型、中小型、海外株を柔軟に組み入れています。

「ひふみ投信」のポートフォリオの構成

 

追ってお伝えしますが、以前は「ひふみ投信」はファンドマネージャーの藤野英人氏が得意とする超小型株投資を中心としていました。

しかし、現在は規模が大きくなったことにより大型株中心のポートフォリオに変わってしまっています。

 

さわかみファンドは長期目線の割安株投資

さわかみ投信については相場のうねりを利用した割安銘柄に投資をして、長期的に保有するバイ・アンド・ホールド戦略を謳っています。

バイ・アンド・ホールド戦略

 

組み入れ銘柄は現在88%が東証一部銘柄ということで、日本株の大型銘柄中心の構成となっています。

実際組み入れ銘柄第20位までをみると誰もが名前をしっているような企業がずらりと並んでいます。

2022年12月30日時点の保有銘柄Top20は以下のようになっています。

 

順位 銘柄名 業種名 国名 比率 [%]
1 ダイキン工業 機械 日本 4.08
2 浜松ホトニクス 電気機器 日本 4
3 信越化学工業 化学 日本 3.73
4 ブリヂストン ゴム製品 日本 3.5
5 テルモ 精密機器 日本 3.32
6 トヨタ自動車 輸送用機器 日本 2.88
7 日本電産 電気機器 日本 2.87
8 TOTO ガラス・土石製品 日本 2.58
9 花王 化学 日本 2.37
10 ディスコ 機械 日本 2.3
11 セブン&アイ・ホールディングス 小売業 日本 2.29
12 三井物産 卸売業 日本 2.22
13 INPEX 鉱業 日本 2.17
14 デンソー 輸送用機器 日本 2.09
15 キッコーマン 食料品 日本 1.49
16 日本特殊陶業 ガラス・土石製品 日本 1.4
17 HOYA 精密機器 日本 1.38
18 本田技研工業 輸送用機器 日本 1.38
19 三浦工業 機械 日本 1.28
20 日立製作所 電気機器 日本 1.25

 

因みに過去の保有銘柄TOP10は以下のようになっています。構成上位銘柄はあまり変わっていませんね。

順位 12月30日 9月30日 2021年12月30日
1 ダイキン工業 ダイキン工業 日本電産
2 浜松ホトニクス 浜松ホトニクス ダイキン工業
3 信越化学工業 日本電産 浜松ホトニクス
4 ブリヂストン ブリヂストン 信越化学工業
5 テルモ テルモ テルモ
6 トヨタ自動車 信越化学工業 ブリヂストン
7 日本電産 トヨタ自動車 トヨタ自動車
8 TOTO TOTO デンソー
9 花王 花王 TOTO
10 ディスコ セブン&アイ 花王

 

2022年初来から全体的に株価が下がり、PERは下がりましたが、それでも比較的高くどちらかというとグロース株的な側面が強くなっています。

バリュー株投資を謳いながらも実態はグロース株投資になっているのです。

 

 

 

さわかみファンドはうねりを捉えて1999年の運用以降、基準価額が3倍になっています。

しかし、これは凡庸な成績であることはおってお伝えします。特段銘柄選択が優れている結果ではないのです。(コラムの後に解説します)

 

1999年以降のさわかみファンドの基準化学の推移

 

 

コラム:2022年8月にCIOが草刈氏から黒島氏に嘘のような抗体

2022年8月にCIO(=最高投資責任者)が草刈貴弘氏から黒島光昭氏に変更となりました。

 

草刈貴弘氏

前任者:草刈貴弘氏

 

 

黒島光昭氏

参照:黒島光昭氏

 

社内からは人気のあった草刈氏の解任に社内からは反発があったそうですが、創業者であり100%株主である澤上篤人氏の独断だそうです。

理由は「さわかみISM」に草刈氏が適していないというふわっとしたものでした。

 

草刈氏も劇団役者として異色の経歴でしたが、黒島氏も元廃水処理の研究者という異色の経歴を持っています。

そのあと2008年から2012年に「さわかみファンド」に運用調査部に所属し、そのあとNPO活動、ベンチャー支援を行い10年ぶりにいきなりCIOとして舞い戻りました。

冷静に4年間しか投資の経験がない中で大丈夫かなと不安になります。

 

「さわかみファンド」と「ひふみ投信」の運用成績を比較

それでは肝心な成績についてみていきましょう。

過去10年ひふみ投信の成績については非常に良好で、「さわかみファンド」や日経平均の成績を凌駕しています。

青:さわかみファンド
緑:ひふみ投信
赤:日経平均

さわかみファンドとひふみ投信と日経平均の過去10年の比較

 

ひふみ投信」は「さわかみファンド」や「日経平均」を大幅に凌駕する成績となっています。

上記の日経平均は配当金を拠出した後のリターンとなります。つまり実際はもう少し高いリターンとなっています。

 

「さわかみファンド」は日経平均を下回るパフォーマンスとなっているのです。

さわかみファンドは運用が優れているわけではなく、ただ日経平均と同様の大型株に分散投資しているだけなのです。

 

ではもう少し短い期間で見てみましょう。以下は過去3年の3社の比較です。

青:さわかみファンド
緑:ひふみ投信
赤:日経平均

さわかみファンドとひふみ投信と日経平均の過去3年の比較

 

「ひふみ投信」は一転して日経平均に劣後する成績となってしまっています。相変わらず「さわかみファンド」は日経平均と並走していますね。

「ひふみ投信」は2017年までは本来の藤野英人氏が得意としていた超小型成長株投資で高いリターンをだしていました。

しかし、2017年にカンブリア宮殿に取り上げられ純資産が急騰しました。

 

ひふみ投信の純資産総額の推移(月次)

 

結果的に超小型株投資だけでは運用できなくなり、大型株中心のポートフォリオに大幅にん変更しました。

結果的に日経平均と同様の成績しか出せない運用になってしまっています。皮肉なことに成績がずば抜けていたことが災いして「ひふみ投信」の栄光時代は終わったといっても過言ではないでしょう。大衆が駆け込むといつもそこで待っているのは停滞、若しくは暴落ですね。

要約すると現在の「さわかみファンド」も「ひふみ投信」も殆ど日経平均と同等のファンドとなっているということがわかります。

 

手数料と分配金水準を比較

両方とも購入時と還元時の手数料は両方とも0です。掛かってくるのは年率で掛かってくる信託報酬のみです。

ひふみ投信の信託報酬は1.0584%ですが、長期投資を推奨している為5年経過したら一旦1.0584%の手数料を受け取り、

その中から0.2%分をひふみ投信を再購入。

10年経過した場合は0.4%分を再購入という、還元制度をとっています。

 

ひふみ投信の手数料の還元制度

 

さわかみ投信の信託報酬は永年1.08%/年で不変です。

長期投資を行うのであればひふみ投信に分があると言えるでしょう。

 

まとめ

これまでの比較を通じて総括していきます。

どちらが魅力的か

重要なのは実績です。

今までの考察からわかる通り、常に日経平均に劣後している「さわかみファンド」に対して、

期間によりますが「日経平均」を凌駕している「ひふみ投信」の方が魅力的といえます。

 

しかし、残念ながら今の「ひふみ投信」は2017年までのように素晴らしいパフォーマンスを見込むことはできません。

大型株中心のポートフォリオになっているので今後もあまり期待することはできないでしょう。

ひふみ投信より魅力的な選択肢

ひふみ投信はグロース株投資として日本のファンドの中では高いパフォーマンスは出していましたが、

現在は残念ながら日経平均と同じ成績となっています。

 

これは人気を博したため、魅力的な運用先を元来得意としていた中小型株で運用することができなくなった結果です。

正直、筆者としては更に魅力的な選択肢を取る方がよいと考えています。

投資先は長期間、グロース株に対して超過リターンを挙げているバリュー株投資です。

グロース株に対して高い成績を残すバリュー株

(灰色:バリュー株 橙色:グロース株)

成績が良かった時の「ひふみ投信」もグロース銘柄だけを組み入れているというわけではなく割安銘柄を多分に組み込んでいることも忘れてはいけません。

本来、さわかみ投信が謳っているバリュー株投資を確りと実践しているのであれば、

相場下落時に日経平均・TOPIX共に下落せず下落したとしても最小限に抑えることが出来ます。

 

然し、実際に組み入れ銘柄をみるととても割安といえるような水準にはなっていません。

真のバリュー投資を実践しているファンドに投資することにより、どのような相場にも対応できるポートフォリオを構築することが出来ます。

 

真のバリュー株ファンド

本当のバリュー株投資は投資の帝王ウォーレン・バフェット氏の師である、ベンジャミン・グレアム氏の手法に則った方法です。

簡単にいうと購入した瞬間に企業を清算するだけで利益を得ることができる状態の株を購入するということです。

買った瞬間利益確定というバーゲンセール状態の銘柄に狙いを定めて投資をするという手法なのです。

興味のある方は以下を参考にしてみて下さい。

ベンジャミン・グレアムの投資対象『ネットネット株』を分かり易く解説

 

グレアム氏自体の実証検証と上記のグラフを加味すると100年に亘って市場平均を上回るという歴史的にも証明された方法なのです。

日本にもこの投資手法を実践し創設以来投資家目線で10%以上の利回りを出し続けているファンドが存在しています。

過去10年間でマイナス運用の年は存在せず着実に利益を増やしてくれており、筆者が投資している6年だけでも資産を2倍以上に増やしてくれています。

おすすめファンドランキングにまとめておりますので、参考にしてみて下さい!

最後に:資産を飛躍的に増やす方法は明確に決まっている

積み重ねる運用

 

 

資産を大きく増やすにはどうすれば良いのでしょうか?

上場小型ベンチャー株に力一杯、資金を投入。一か八か、株価の急騰を願ったり、信用取引でレバレッジを思いっきりかけてみるのも良さそうです。仮想通貨の草コインも人生一発逆転があるかもしれません。

断言します。上記のような思考の方は一生資産が増えません。

そもそも一発の取引で大儲けを狙えるというのは、同じく容易に資金を溶かす可能性も高いということです。そんなものは投資とは言えません。投機と考えても質が低いです。もう少し丁寧に資産の扱い(延いては人生)を考えてみましょう。思考をガラリと変えてみましょう。

 

大事なのは「リターンが小さくても確実にプラスを、時間をかけて積み重ねていく(複利を生かす)」ことです。世界一の投資家であるウォーレン・バフェット氏も投資で最も大切なのは以下の2つのルールとしています。

 

  1. 絶対にお金を損しないこと。
  2. 絶対にルール1を忘れないこと。

 

 

この「損をしない」「プラスリターンを確実に積み重ねていく(複利を生かす)」という重要性を理解したところで資産運用は始まります。好きな企業の株、高配当・優待目当てなど、あなたの資産を減らしてしまう運用はやめましょう。「Classic」且つ「質実剛健」な資産運用を行なっていくべきです。

 

私も資産運用歴は既にかなり長いです。そしてこの思考に辿り着き、プラスリターン×複利運用を実施してからの資産増加スピードは圧巻でした。この哲学を実践している、私のポートフォリオに入っているファンドも今回まとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

 

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