ニッセイグローバル好配当株式プラスの評判は!?タコ足配当ファンドで分配金も減少中?

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ニッセイグローバル好配当株式プラスの評判は!?タコ足配当ファンドで分配金も減少中?

今回は配当に重きを置いた投信を珍しく分析してみたいと思います。

取り上げるのは「ニッセイグローバル好配当株式プラス」です。

 

気をつけたいのは「好配当」とは「高配当」と同義ではありますが、「ニッセイグローバル好配当株式プラス」の場合は配当利回りの低い銘柄も取り扱っています。

それでは本題に入っていきましょう。

 

ニッセイグローバル好配当株式プラスの概要と特徴

運用はニッセイアセットマネジメント株式会社

ニッセイアセットマネジメント株式会社はその名の通り日本生命のアセットマネジメント部門的な位置付けでしょうね。

顧客が支払う保険料を運用していくのが生命保険会社のビジネスモデルです。

 

社名 ニッセイアセットマネジメント株式会社
(英文名 Nissay Asset Management Corporation)
純資産合計 約760億円
株主 日本生命保険相互会社(100%)
役職員数 669名
所在地 ◆本店
〒100-8219 東京都千代田区丸の内1-6-6 日本生命丸の内ビル
電話: 03-5533-4000(代表)
地図(37KB)
◆大阪営業所
〒541-0042 大阪市中央区今橋2-4-10 EDGE淀屋橋
電話: 06-6204-0201(年金)、06-6204-0223(投信)
海外拠点 ニッポンライフ・グローバル・インベスターズ・シンガポール
(英名:Nippon Life Global Investors Singapore Limited)
138 Market Street #34-02 CapitaGreen, Singapore 048946
電話: +65-6800-7000(代表)
取扱業務 投資運用業、投資助言・代理業、第二種金融商品取引業に係る業務

会社概要

 

保険会社の運用で思い出すのは、世界一の投資家であるウォーレン・バフェットの手腕ですね。

バフェットは損保会社を買収し非公開化、そして保険会社の資金をバフェットの投資に活用することでレバレッジをかけて巨万の富を築きました。

1996年にディスカウント自動車保険のGEICO(ガイコー)を完全買収、非公開化したほか、1998年には損保・再保険会社のジェネラル・リを、2007年にはオランダの損保会社、NRGを買収しています。さらに2007年にはバークシャーハサウェイ・アシュアランスを創業しミュニシパル・ボンドの金融保証保険業務に参入しています。

わかりやすいグローバル投資レポート  バークシャーハサウェイについて

 

ニッセイグローバル好配当株式プラスの投資戦略

目論見書は以下のような触れ込みになっています。

好配当株式への投資と“プレミアムプラス戦略”により、 安定した収益の確保と値上がり益の獲得をめざします。

 

プレミアムプラス戦略が売りのようなのですが、簡単に言えばオプション取引を活用し、配当銘柄へ投資。オプション料と配当金を安定収益とし、さらに株式の値上がり益を獲得していくというファンドです。

かなりユニークな戦略ですが、ある程度はワークしているようです。

プレミアムプラス戦略とは…

 

オプション取引とはある金融商品をあらかじめ決めておいた価格で売買するかしないかを選べる権利です。

オプション取引のイメージ:

オプション取引のイメージ

コール(買う権利) プット(売る権利)
買い手 コールの買い
買う権利の保有者
(行使か放棄を選択)
プットの買い
売る権利の保有者
(行使か放棄を選択)
売り手 コールの売り
買う権利の付与者
(売る義務を負う)
プットの売り
売る権利の付与者
(買う義務を負う)

 

 

組み入れ上位国、通貨、銘柄は?

2022年10月末時点では国・地域別組入比率は以下の通りです。

国・地域別組入比率
イギリス 23.1%
米国 21.7%
日本 16.2%
ドイツ 11.9%
フランス 9.7%
イタリア 7.0%
スペイン 2.1%
スイス 1.9%
シンガポール 1.8%
その他 4.7%

 

割と分散されていますね。イギリス、米国、日本、ドイツ、フランスと先進国が基本となっています。

配当銘柄とは既にこれ以上市場のパイが広がらないと諦めた企業が配当に踏み出すのが通常ですので、これは当然の結果ですね。

 

組み入れ銘柄は以下の通りです。

銘柄 国・地域 業種 比率 配当利回り
インテル 米国 情報技術 2.70% 5.17%
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス 米国 生活必需品 2.60% 4.75%
スタンダード・チャータード イギリス 金融 2.60% 1.80%
IBM 米国 情報技術 2.60% 4.49%
ウニクレディト イタリア 金融 2.60% 4.29%
モルソン・クアーズ・ビバレッジ 米国 生活必需品 2.50% 2.91%
シェル イギリス エネルギー 2.50% 3.52%
イタリア炭化水素公社 イタリア エネルギー 2.40% 6.43%
サノフィ フランス ヘルスケア 2.30% 3.73%
ヘンケル ドイツ 生活必需品 2.20% 2.74%

 

インテル、イタリア炭化水素公社は非常に配当利回りが高いですね。たしかに既に成長が見込めない銘柄ではあります。

配当金とオプション料で安定収益獲得し、値上がり益を得るのがこのファンドですが、値上がり益の部分は少し厳しそうなイメージです。

インテル 株価

ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス 株価

 

 

ファンドの手数料(買付手数料と信託報酬)

購⼊時⼿数料は3.3%(税抜3.0%)となっています。

運⽤管理費⽤ (信託報酬)は年1.727%(税抜年1.57%)です。アクティブ投信なので手数料はやはり高いです。

配当銘柄をいじり倒しているのでコストはそれなりにかかるのでしょう。

 

運用実績・利回りは?基準価額(分配金込み)チャートから確認

運用実績

 

基準価額は分配金を吐き出しているので減少していくのは理解できます。ただし、大きく減少しすぎなので、つまりは出資者が年々減っているということも意味します。

直近のトータルリターンは以下です。ボラティリティが激しいですね。

 

1-3月期 4-6月期 7-9月期 10-12月期 1-12月期
2022年 6.63% 3.87% -11.49% -- --
2021年 17.15% 5.04% 0.22% 3.60% 27.76%
2020年 -33.01% 9.00% 0.89% 18.72% -12.54%
2019年 9.42% -1.61% -2.50% 10.05% 15.52%
2018年 -5.72% 0.92% 5.44% -15.12% -14.84%

 

以下はインデックスであるeMAXIS Slim米国株式(S&P500)との比較ですが、明らかにニッセイグローバル好配当株式プラス(分配金基準価額)のリターンが年々下がっていますね。

ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月)との比較

 

設定来は+180%の運用リターンで、11年の運用で年平均利回りは9%となかなかに優秀ではあるのですが、初期に運用が好調で、近年は不調となり人気が下がっているのではないかと推測できます。

 

というより、基本的には「タコ足配当」銘柄なので、複利運用ができずリターンが縮小していくのはわかっていたことですね。

分配金も減少中ですね。

分配金利回り

 

タコ足配当といえばリート投信に多いですが、基本的にはリターンが限定的で、資産を大きく増やすのには向いていません。

タコ足配当とは、企業が原資となる十分な利益がないにもかかわらず、過分な配当金を出すことをいいます。見た目には配当金が高いため魅力的に感じられますが、実際は資産を売却したり、積み立て金を取り崩したりして配当金に回しているだけで、業績や財務状況に難点がある可能性があります。タコが自分の足を食べるのに似ていることから、このように表現されます。

タコ足配当 (タコあしはいとう)

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掲示板での口コミ評判

やはり評判は悪いですね。

 

 

まとめ

色々と見てきましたが、配当メインのファンドはやはりいまいち魅力を感じません。

堅実な運用先はいくらでも他にありますし、やはりオーソドックスな株の「売買」で卓越したリターンを目指せるファンドが筆者は好みです。

 

堅実な運用先については以下の記事でまとめていますので参考にしてみてください。

最後に:資産を飛躍的に増やす方法は明確に決まっている

積み重ねる運用

 

 

資産を大きく増やすにはどうすれば良いのでしょうか?

上場小型ベンチャー株に力一杯、資金を投入。一か八か、株価の急騰を願ったり、信用取引でレバレッジを思いっきりかけてみるのも良さそうです。仮想通貨の草コインも人生一発逆転があるかもしれません。

断言します。上記のような思考の方は一生資産が増えません。

そもそも一発の取引で大儲けを狙えるというのは、同じく容易に資金を溶かす可能性も高いということです。そんなものは投資とは言えません。投機と考えても質が低いです。もう少し丁寧に資産の扱い(延いては人生)を考えてみましょう。思考をガラリと変えてみましょう。

 

大事なのは「リターンが小さくても確実にプラスを、時間をかけて積み重ねていく(複利を生かす)」ことです。世界一の投資家であるウォーレン・バフェット氏も投資で最も大切なのは以下の2つのルールとしています。

 

  1. 絶対にお金を損しないこと。
  2. 絶対にルール1を忘れないこと。

 

 

この「損をしない」「プラスリターンを確実に積み重ねていく(複利を生かす)」という重要性を理解したところで資産運用は始まります。好きな企業の株、高配当・優待目当てなど、あなたの資産を減らしてしまう運用はやめましょう。「Classic」且つ「質実剛健」な資産運用を行なっていくべきです。

 

私も資産運用歴は既にかなり長いです。そしてこの思考に辿り着き、プラスリターン×複利運用を実施してからの資産増加スピードは圧巻でした。この哲学を実践している、私のポートフォリオに入っているファンドも今回まとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

 

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