グローバルフィンテック株式ファンドの今後の見通しは?評判や口コミや直近の株価暴落理由を含めて徹底評価!

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買い時!?グローバルフィンテック株式ファンドの2023年以降の今後の見通しを速報!掲示板での評判や口コミや直近の株価暴落理由を含めて徹底評価!

2022年10月24日

ハイテク化する世界の中においては様々な先進技術がでて世の中を賑わせています。

グローバルフィンテック株式ファンドは世界のフィンテック関連企業の株式に投資するファンドとして名を馳せました。

 

運用開始後は非常に堅調な推移をみせましたが、以下の通り直近暴落して株価は目も当てられない状態となっています。

グローバルフィンテック株式ファンドの基準価額の推移

 

ここまで下がったら投資妙味があるのではないかと考えられている方も多いかと思います。

本日はグローバルフィンテック株式ファンドがどのようなファンドなのかをお伝えした上で、今後の見通しについて紐解いていきたいと思います。

 

グローバルフィンテック株式ファンドの特徴とは?

ではまずグローバルフィンテック株式ファンドの特徴をお伝えしていきたいと思います。

アーク(ARK社)の指示に従いフィンテック関連企業の株式に投資

グローバルフィンテック株式ファンドは組成している日興アセットマネジメントが運用しているわけではありません。

ハイテクグロース系のETFで定評のあるARK社の指示に基づいて運用を実施しています。

 

ARKといえば以前紹介したゼロコンタクトもARKの指示に基づく運用していましたね。

→ 評判が良かったゼロコンタクトの売り時はいつ?止まらない下がりはどうなる?「デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド」の見通しを解説

 

ただ、ARK社は金融緩和局面でグロース株が上昇する時には大きな力を発揮しますが、金融引き締め局面では悲惨な結果となっています。

以下はARK社が運用しているファンドの中で最も規模の大きいARKKの株価推移です。

ARKKの株価推移

 

まさにグローバルフィンテックと同じ値動きとなっていますね。

 

そもそもフィンテックとは?

グローバルフィンテック株式ファンドのポートフォリオなどに移る前に、そもそもフィンテックとは何なのかという点についてみていきたいと思います。

リーマンショック以降の大手金融機関は健全性の確保に追われて顧客のニーズに応える新しいサービスを開発できない状態がつづいていました。

しかし、スマートフォンの普及などにより既存の金融機関にはない新たな金融サービスが台頭してきています。

 

フィンテックとは?

 

日銀によるフィンテックの説明は以下となります。

 

FinTech(フィンテック)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、金融サービスと情報技術を結びつけたさまざまな革新的な動きを指します。身近な例では、スマートフォンなどを使った送金もその一つです。

 

インターネットやスマートフォン、AI、ビッグデータなどを活用したサービスがフィンテックとなります。上記でも指摘されているスマートフォンによる送金が代表例ですね。

代表的には以下の分野があります。

 

フィンテックが活躍する分野

  • キャッシュレス決済
  • 仮想通貨
  • ロボアドバイザー(資産運用)
  • クラウドファンディング
  • ソーシャルレンディング
  • インターネット上で行われる融資
  • 保険業界におけるフィンテック(信用度測定など)

 

世界のフィンテック企業の売上規模は2018年から2022年で2.5倍に急拡大しています。

 

世界のフィンテック企業の売上高の推移

 

為替ヘッジは行なわない

グローバルフィンテック株式ファンドは為替ヘッジをおこないません。

そのためドル円が上昇すると基準価額は上昇しますし、ドル円が下落すると基準価額は下落します。

 

2022年の年初の115円の水準から150円までドル円は上昇しているのでグローバルフィンテック株式ファンドについては有利に働きました。

しかし、それでも最初にお伝えしたとおり株価は大きく下落しているのです。

ここから来年大きく円高が進行した際にはグローバルフィンテック株式ファンドは大きく下落することが想定されます。

実際2023年年初にかけて130円まえ円高調整となりましたが、まだまだ序の口です。

 

構成上位銘柄

グローバルフィンテック株式ファンドの12月末までの構成上位銘柄は以下となります。

 

2022年12月末 2022年9月末
1 BLOCK(元SQ) SHOPIFY
2 SHOP BLOCK(元SQ)
3 ADYEN TWILIO
4 MERCADOLIBRE ROBINHOOD
5 UIPATH COINBASE
6 COINBASE MERCADOL
7 ROBINHOOD UIPATH
8 TWILIO ADYEN
9 DISCOVERY DRAFTKING
10 TOAST DISCOVERY

 

予想通りデジタル決済企業としてブロックチェーンの本命といえるBlockが一位となっています。

これらの銘柄はキャシーウッドが運用するARKKの構成上位銘柄とほぼ同じ構成になっています。

以下は2023年1月25日時点のARKKの構成上位銘柄です。一部違いますがほとんどかぶっていますよね。

 

構成上位銘柄
1位 テスラ
2位 ズーム
3位 イグザクト・サイエンシズ
4位 ロク
5位 ブロック
6位 ショッピファイ
7位 ユーアイパス
8位 コインベース
9位 テラドック
10位 トゥイリオ

 

グローバルフィンテック株式ファンドの構成上位銘柄であるBLOCKとSHOPIFYの株価推移は以下となります。

だいたい構成銘柄は下記のような動きをたどっています。

【Blockの株価推移】

ブロックの株価推移

 

【Shopifyの株価推移】

 

アーク(ARK社)への支払いもあるので高い手数料水準

グローバルフィンテック株式ファンドの購入手数料と信託手数料は以下の通りとなっています。

購入手数料:3.85%
信託手数料:年率1.925%

通常んアクティブ投信よりも高いですね。アークへの支払いもあるので手数料は高めに設定されています。

 

グローバルフィンテック株式ファンドの運用実績

グローバルフィンテック株式ファンドの運用実績は最初にお伝えした通り以下となります。

グローバルフィンテック株式ファンドの基準価額の推移

 

1-3月期 4-6月期 7-9月期 10-12月期
2022年 -21.78% -37.98% -0.42% -57.15%
2021年 4.27% 11.25% -10.31% -15.74%
2020年 -15.34% 48.92% 21.90% 18.85%
2019年 21.10% 2.15% -4.34% 15.75%
2018年 -0.84% 7.10% 10.35% -22.28%

 

以下の通りグローバルフィンテック株式ファンドARKKは非常に似た動きとなっています。

 

グローバルフィンテック株式ファンドとARKKの株価推移

 

円建のS&P500指数と比較したものが以下となります。

フィンテックグローバル株式ファンドはインデックに大きく劣後していますね。

 

青:フィンテックグローバル株式ファンド
赤:S&P500指数(円建)

グローバルフィンテック株式ファンドと円建のS&P500指数の比較

 

アクティブファンドとしては失格ですね。

 

掲示板での口コミや評判

今後の見通しに移る前に掲示板での口コミや評判についてみていきたいと思います。

誰も注目しておらず閑散としていますが、怨嗟的なコメントが多く見られました。

 

ポイント

40000円近くまで戻ることはあるのでしょうか?
このファンドにすごく足を引っ張られてます。

 

ポイント

売りたい。
早くポートフォリオから消し去りたい。

他の投資商品で含み益が出てきたので、ここと損益通算できそうになれば、
ここは解約したいと思います。
損確で終われば日興アセットマネジメントさんの商品は二度と買わないでしょう。

私だって損確したくないです。御社のプライドを賭けて上げていって欲しいと思います。

 

もはや祈りに似た書き込みも見られます。

 

ポイント

盛り上がれ掲示板!熱くなれ掲示板!
書き込み増えれば見る方が増え、個人投資家も戻って来る。グロース株上げ気味だけど、また下がるかもしれない、少しずつでも買い増し積み立て、最後は笑おう。

 

グローバルフィンテック株式ファンドの2023年以降の今後の見通し

では重要なグローバルフィンテック株式ファンドの今後の見通しについてお伝えしていきたいと思います。

グローバルフィンテック株式ファンドの基準価額が下落している背景は2つあります。

 

  1. 米国の金融政策が引き締めに転換
  2. 成長率が減速

 

一番の要因は米国の金融政策の転換です。

2020年からの急上昇はパンデミックにより米国の中央銀行であるFRBが大規模な金融緩和を行ったことに起因します。

しかし、金融緩和とばら撒きを行い続けた結果、2021年末から急激なインフレが発生しFRBは金融引き締めに転じています。

 

金利が上昇すると将来の利益の価値が低下するのでグロース株の株価は下落します。

特にARKKやグローバルフィンテック株式ファンドのようなはイパーグロース企業に投資しているファンドには深刻なダメージとなるのです。

そして、この金融引き締めは終わりが見えないものとなっています。理由はインフレ率が高止まりし続け粘着しているからです。

今後も長期にわたって引き締め期間が継続することが見込まれます。

 

そして、金融引き締めを行いつづけた結果景気が悪化して、企業収益は悪化していきます。

企業収益が悪化すると当然株価には下押し圧力となります。まだまだ景気後退の入り口にもはいっていないので収益低下はここから発生します。

底はまだまだ深いと考えるのが妥当でしょう。

 

このようなテーマ株に投資するとブームの間はいいのですが、ブームが過ぎ去ると急激に下落する傾向にあります。

重要なのは、ブームに惑わされず安定したリターンを積み上げていくことです。

最後に:資産を飛躍的に増やす方法は明確に決まっている

積み重ねる運用

 

 

資産を大きく増やすにはどうすれば良いのでしょうか?

上場小型ベンチャー株に力一杯、資金を投入。一か八か、株価の急騰を願ったり、信用取引でレバレッジを思いっきりかけてみるのも良さそうです。仮想通貨の草コインも人生一発逆転があるかもしれません。

断言します。上記のような思考の方は一生資産が増えません。

そもそも一発の取引で大儲けを狙えるというのは、同じく容易に資金を溶かす可能性も高いということです。そんなものは投資とは言えません。投機と考えても質が低いです。もう少し丁寧に資産の扱い(延いては人生)を考えてみましょう。思考をガラリと変えてみましょう。

 

大事なのは「リターンが小さくても確実にプラスを、時間をかけて積み重ねていく(複利を生かす)」ことです。世界一の投資家であるウォーレン・バフェット氏も投資で最も大切なのは以下の2つのルールとしています。

 

  1. 絶対にお金を損しないこと。
  2. 絶対にルール1を忘れないこと。

 

 

この「損をしない」「プラスリターンを確実に積み重ねていく(複利を生かす)」という重要性を理解したところで資産運用は始まります。好きな企業の株、高配当・優待目当てなど、あなたの資産を減らしてしまう運用はやめましょう。「Classic」且つ「質実剛健」な資産運用を行なっていくべきです。

 

私も資産運用歴は既にかなり長いです。そしてこの思考に辿り着き、プラスリターン×複利運用を実施してからの資産増加スピードは圧巻でした。この哲学を実践している、私のポートフォリオに入っているファンドも今回まとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

 

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