リターン悪化で評判の悪い「グローバルaiファンド」を徹底評価!下落の理由から今後の見通しまでわかりやすく解説する!

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リターン悪化で評判の悪い「グローバルaiファンド」を徹底評価!下落の理由から今後の見通しまでわかりやすく解説する!

近年のハイテク化の流れを受けて様々なテーマのハイテク銘柄が組成されました。

2020年から2021年のように勢いよくハイテク企業の株価が伸びていったときは持て囃されました。

しかし、年初から以下の通り大きく下落しており基準価額も純資産学も大きく減少しています。

 

グローバルaiファンドの基準化学の推移

 

本日はなにかと話題のグローバルaiファンドについて、

  • どのような特徴のファンドなのか?
  • なぜ下落しているのか?
  • 今後の見通しはどうなのか?

という点を中心にお伝えしていきたいと思います。

 

グローバルAIファンドはどのような特徴の投資信託なのか?

ではまず特徴についてお伝えしていきます。

投資を行うのは幅広いAI関連銘柄

フローバルAIファンドが投資をしているのは世界のAI関連銘柄です。

AI関連銘柄とはAIの進化、応用により高い成長が期待される企業です。具体的には、以下が挙げられています

 

  • AIテクノロジーの開発
  • AI開発に必要なコンピューティング技術
  • AIを活用したサービス、ソフトウェア・アプリケーションの提供を行う企業
  • AIを活用したサービスを駆使して自社ビジネスを成長させる企業

 

特に4つ目のAIを活用したサービスを駆使してビジネスを成長させる企業というのは非常に幅広いのではないでしょうか?

殆どの世界の大企業はAIを活用してビジネスを展開しています。

例えば、グーグルは検索エンジンの順位をAIを活用して判断しいますし、METAに名称を変更した旧FACEBOOKも広告を出す際にAIを活用しています。

また、AI開発に必要なコンピューティング技術を含めると、クラウドサービスを提供しているマイクロソフトやアマゾンも対象にはいってきます。

現在のハイテク企業はほとんど何かしらの形でAIとは関わっているのでハイテク企業全般が投資対象といってお過言ではないでしょう。

 

AI産業の市場規模とは?成長率は?

AIは間違いなく2020年代を牽引する産業なのは誰の目にも明らかかと思います。

世界の市場規模は2021年末時点で209億ドルつまり2.7兆円となっていますが、2030年には4000億ドルつまり52兆円となります。

 

AI産業の市場規模と今後の成長率の推移

 

年率平均成長率は45%とう驚異的な水準となります。

特にAIに関連したサービスの伸びが著しいですね。グローバルAIファンドが狙いを定めるのは主にこの分野ですね。

 

グローバルAIファンドの構成上位銘柄とは?

グローバルAIファンドの2022年6月末時点での構成上位銘柄は以下となります。

銘柄 比率 概要
テスラ 米国 6.4% AI技術を活用した自動運転機能を持つ電気自動車の開発・販売
オン・セミコンダクター 米国 4.2% 電力や信号管理などに用いられるパワー半導体を主に取り扱う
ズームインフォ 米国 3.9% 営業、マーケティング、顧客開拓に必要な支援ツールを提供する
メタ(旧FB) 米国 3.7% 世界最大のSNS企業
エンフェーズ・エナジー 米国 3.6% 太陽光発電向けにマイクロインバーター、バッテリー、関連製品の設計・製造
マーベル 米国 3.3% 様々な機器に組み込まれる制御装置用の半導体製品を開発
ブロードコム 米国 3.1% ネットワーク用半導体製品を提供する大手企業
クラウドストライク 米国 3.0% クラウドベースのエンドポイント保護プラットフォームを提供するサイバーセキュリティ企業
アリババ 中国 2.9% 中国版のアマゾン
アマゾン 米国 2.8% オンライン小売世界最大手企業。クラウドサービスのAWSが近年躍進している。

 

1位は電気自動車のテスラですね。テスラは自動運転でも先駆者なので、その部分でAI活用が行われています。

3位のズームインフォは勘違いされがちですが、皆さんがテレビ会議で使う会社とは別です。

顧客開拓などの営業支援を行うソフトウェアを提供するハイテク企業です。AIを活用して最適な顧客アプローチ方法を提供してくれているわけです。

 

購入手数料と信託手数料

アクティブ投信なので購入手数料と信託手数料が発生します。

購入手数料:3.3%(税込)
信託手数料:年率1.925%(税込)

 

グローバルAIファンドの運用実績とは?

では肝心のグローバルAIファンドのリターンについて見ていきましょう。

為替ヘッジなしの通常バージョン

まずは為替ヘッジなしの通常バージョンについてみていきましょう。

グローバルAIファンドは外国企業に主に通ししているので、現地通貨が円に対して上昇すると円建のリターンが上昇します。

多くは米ドルなのでドル高円安つまりドル円レートが上昇するとリターンが上昇して、ドル円が下落するとリターンが減少します。

グローバルAIファンドの基準価額の推移

 

1-3月期 4-6月期 7-9月期 10-12月期 1-12月期
2022年 -5.20% -22.28% -- -- --
2021年 8.98% 13.07% -4.62% 2.96% 21.00%
2020年 -14.10% 41.61% 18.70% 29.44% 86.90%
2019年 21.54% -1.27% -5.16% 14.35% 30.14%
2018年 0.32% 9.15% 4.03% -18.39% -7.04%

 

2021年後半から大きく下落しています。

しかし、2022年のはじめからドル円が115円から140円近辺まで急速のドル高円安が進行したので下落はマイルドになっています。

 

為替ヘッジ有りの下落は悲惨

では為替ヘッジ有りバージョンでみていきましょう。為替ヘッジ有りの場合は為替レートの変動の影響をうけません。

そのためドル円レートの上昇の恩恵を受けれず、最高値から40%以上暴落しています。

 

グローバルAIファンドの為替ヘッジ有りバージョンの基準価額の推移

 

1-3月期 4-6月期 7-9月期 10-12月期 1-12月期
2022年 -10.58% -32.20% -- -- --
2021年 1.95% 13.40% -5.81% 0.41% 9.34%
2020年 -12.91% 42.31% 20.23% 31.97% 96.64%
2019年 20.56% 0.88% -6.04% 12.30% 28.34%
2018年 5.68% 4.78% 0.73% -17.07% -7.50%

 

「為替ヘッジなし」と「為替ヘッジ有り」はどちらがいい?

「為替ヘッジなし」と「為替ヘッジ有り」のどちらがよいのでしょうか?

今までは為替ヘッジなしが高いリターンをだしてましたが、これはドル円が上昇していたためです。

 

しかし、ドル円の上昇も既に天井感が強くなってきています。

理由はドル円上昇の牽引力となっていた日米金利差の拡大が極限に達したからです。

 

米国の長期金利はインフレに対応するためにFRBが引き締めを積極化の姿勢を見せたことで上昇していきました。

しかし、今後米国の景気が悪化するとの見通しがたってきて、将来の利下げを見込んで長期金利は低下しつつまります。

以下は米国の10年債金利の推移です。直近低下してきているのがわかると思います。

 

米国の10年債金利の推移

 

今後は長期金利差の縮小を背景にドル円は円高の方向に修正することが見込まれると考えています。

 

グローバルAIファンドとインデックスを比較

グローバルAIファンドはインデックスに対してプラスのリターンを狙うアクティブファンドです。

→ アクティブ運用型投資信託とパッシブ(=インデックス)運用型投資信託のどちらが優れている?リターンに加えシャープレシオや手数料水準から徹底比較!

 

青:グローバルAIファンド
赤:ナスダック総合指数
緑:S&P500指数
黄:eMAXIS全世界株式インデックス

グローバルAIファンドと各種インデックスの比較

 

一番値動きは激しいですね。ただ、一番似た値動きとなっているのはナスダック総合指数です。

ハイテク銘柄が一番多く組み入れられているナスダック総合指数と同じ特徴の動きをしているということですね。

 

グローバルAIファンドの下落理由とは?

では、なぜ2021年後半からグローバルAIファンドは下落しているのでしょうか?

理由は簡単です。先ほど為替の欄でお伝えした長期金利が上昇してきたからです。

 

ハイテク企業の多くはグロース企業です。グロース企業は将来の収益の成長を見込んで株価が上昇していきます。

仮に株価の上昇が一定だとしても、金利が上昇すると現在の企業価値は減少します。

以下の通り金利が上昇すると将来見込まれる大きな利益の価値が下落してしますのです。

将来の利益を現在に割り引く図

 

金利上昇の大きな要因は米国でインフレが発生していることに起因しています。現在米国のインフレ率は1980年代以来の40年ぶりの高い水準となっています。

米国のインフレ率の推移

インフレ率が高まりつづけることが確定的となった2021年後半から米中銀は金融引き締めを匂わして実際に金利を引き上げています。

結果として実際に長期金利も上昇していき、ハイテクグロース企業の株価は暴落していきました。

これが、グローバルAIファンドの株価が下落した理由です。

 

今後の見通しとは?

重要なのは今後の見通しです。

今までは金利の上昇で株価は下落していきましたが、金利の上昇は落ち着いています。

ということは、株価は上昇すると考えられた方もいらっしゃると思いますが、まだ底打ちしたとはいえません。

 

理由は、国の経済の先行きが悪化しており企業収益の見通しが暗くなっているためです。

金利が下落しても企業の収益がさがれば、企業価値というのは低下していきます。インフレが進行し金利を上げた弊害として米国経済は限界がきているのです。

以下はグローバルAIファンドの上位銘柄の2021年、2022年、2023年のEPSの成長見通しです。基本的に2021年にピークアウトしていますよね。

今までのような成長率を期待することはできなくなっているのです。

 

EPS成長率 TSLA オンセミコンダクター ズームインフォ META
2021年 202% 247% 62%  41%
2022年 77% 65% 33% ▲18%
2023年 45% ▲2% 33% 16%

 

更に今後は企業収益の下落を伴って株価下落する可能性がたかまっているので、今後の見通しも暗いと考えています。

 

まとめ

今回のポイントを纏めると以下となります。

ポイント

  • グローバルAIファンドは幅広いAI関連銘柄に投資
  • 為替ヘッジなしのパフォーマンスが高いが今後は為替ヘッジ有りの方がよいと思われる
  • 2021年秋にピークアウトして暴落している
  • 現在までの下落は長期金利の上昇による影響で今後は収益下落による下落が見込まれる

 

グローバルAIファンドのようなテーマ投信は調子の良い時は高いリターンが見込めますが、一度下落すると歯止めが効かなくなります。

資産運用を行う際に重要なのは安定的にリターンを積み重ね、どのような相場でも着実に資産を増やしていくことです。

以下で詳しくお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

最後に:資産を飛躍的に増やす方法は明確に決まっている

積み重ねる運用

 

 

資産を大きく増やすにはどうすれば良いのでしょうか?

上場小型ベンチャー株に力一杯、資金を投入。一か八か、株価の急騰を願ったり、信用取引でレバレッジを思いっきりかけてみるのも良さそうです。仮想通貨の草コインも人生一発逆転があるかもしれません。

断言します。上記のような思考の方は一生資産が増えません。

そもそも一発の取引で大儲けを狙えるというのは、同じく容易に資金を溶かす可能性も高いということです。そんなものは投資とは言えません。投機と考えても質が低いです。もう少し丁寧に資産の扱い(延いては人生)を考えてみましょう。思考をガラリと変えてみましょう。

 

大事なのは「リターンが小さくても確実にプラスを、時間をかけて積み重ねていく(複利を生かす)」ことです。世界一の投資家であるウォーレン・バフェット氏も投資で最も大切なのは以下の2つのルールとしています。

 

  1. 絶対にお金を損しないこと。
  2. 絶対にルール1を忘れないこと。

 

 

この「損をしない」「プラスリターンを確実に積み重ねていく(複利を生かす)」という重要性を理解したところで資産運用は始まります。好きな企業の株、高配当・優待目当てなど、あなたの資産を減らしてしまう運用はやめましょう。「Classic」且つ「質実剛健」な資産運用を行なっていくべきです。

 

私も資産運用歴は既にかなり長いです。そしてこの思考に辿り着き、プラスリターン×複利運用を実施してからの資産増加スピードは圧巻でした。この哲学を実践している、私のポートフォリオに入っているファンドも今回まとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

 

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