SBI中小型割安成長株ファンド(愛称:jrevive)は日本株のアクティブファンドの中で高い成績を出しているファンドとして注目を集めています。
愛称はジェイリバイブと呼ばれているので、以降はジェイリバイブという呼称で進めたいと思います。
過去10年でみると日経平均だけでなく、「ひふみ投信」の成績すら大幅に凌駕する日本株の最強投資信託となっています。
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青:ジェイリバイブ
赤:日経平均
緑:ひふみ投信
では、これからジェイリバイブに投資する妙味はあるのでしょうか?
本日はジェイリバイブはそもそもどのような投資信託なのか?
これから投資する価値はあるのか?
という点についてお伝えしていきたいと思います。
ジェイリバイブはどのような投資信託?
ではまずジェイリバイブはどのような投資信託なのかを紐解いていきたいと思います。
対象とするのは株価が下落した魅力的な中小型銘柄
ジェイリバイブが投資対象とするのは日本株の中小型割安成長株です。
ジェイリバイブでは株価が下落した銘柄から財務の安定性が優れており、業績も安定している銘柄を選定しています。
さらに、我が国経済や社会にい高見すると考えられる企業の株式に厳選投資しています。
要は非常に魅力的なるも、何かしらの理由で株価が下落し一時的に不調に陥っている銘柄を仕込んでリターンを狙う手法ということですね。
最新の月報でも以下のように述べられています。
当ファンドが主 力とする新興企業については、既存の常識にとらわれない独自の発想力を武器に新しいサービスを生み出していくことが成長戦略の中 心になる会社が多く、さまざまな業界において改革が進むことは大きなチャンスになると考えています。環境変化を前向きに捉えて自らの 成長の糧に変えていける魅力的な企業を、今後も一社でも多く見いだして参りたいと思います。
参照:ジェイリバイブの最新月報
ジェイリバイブの構成上位10銘柄
組み入れ銘柄数は51銘柄です。最新の2022年2月28日時点の構成上位銘柄は以下の通りとなっています。
上位10銘柄の合計は36.7%となっており、特定の銘柄へ偏った投資をしていないことが読み取れますね。
銘柄 | 業種 | 構成比率 |
SHOEI | その他製品 | 3.7% |
マークラインズ | 情報通信業 | 3.7% |
東京精密 | 精密機器 | 3.6% |
扶桑科学工業 | 化学 | 3.6% |
くら寿司 | 小売業 | 3.5% |
デクセリアルズ | 化学 | 3.7% |
プロトコーポレーション | 情報通信業 | 3.7% |
ポールトゥウィン ピットクルー |
情報通信業 | 3.6% |
ジョイフル本田 | 小売業 | 3.6% |
東京精密 | 精密機器 | 3.5% |
因みに以下は2020年9月30日時点の構成上位銘柄です。大分銘柄を入れているのが読み取れますね。
銘柄 | 業種 | 構成比率 |
くら寿司 | 小売業 | 3.9% |
ジョイフル本田 | 小売業 | 3.8% |
M&Aキャピタル パートナーズ |
サービス行 | 3.8% |
日精エーエスビー | 機械 | 3.8% |
SHOEI | その他製品 | 3.7% |
プロトコーポレーション | 情報通信 | 3.7% |
プレステージ | サービス業 | 3.7% |
ヨコオ | 電気機器 | 3.7% |
バリューコマース | サービス業 | 3.6% |
ブロードリーフ | 情報通信 | 3.3% |
手数料は高い
ジェイリバイブは指数に対してプラスのリターンを目指すアクティブ型の投資信託です。
アクティブ型の投信は調査などに人件費がかかるので手数料が高くなるのですが、
ジェイリバイブはアクティブ投信の中でも高めの手数料が設定されています。
購入手数料:3.3%(税込)
信託手数料:年率1.87%(税込)
ジェイリバイブの成績は?最近は不調?
では肝心なジェイリバイブの成績について見ていきましょう。
過去10年でみると圧倒的な成績
過去10年の成績でみるとジェイリバイブは圧倒的な成績を残しています。
青:ジェイリバイブ
赤:日経平均
緑:ひふみ投信
ひふみ投信すらも圧倒する成績を残しており、過去10年でみると最強の投資信託であることは疑いの余地がないでしょう。
では期間を直近3年にしぼるとどうでしょうか?
直近3年では日経平均にも劣後する成績
期間を直近3年間にしぼったデータが以下となります。
青:ジェイリバイブ
赤:日経平均
緑:ひふみ投信
ひふみ投信も日経平均と殆ど同じ成績となっていますが、ジェイリバイブは日経平均にも劣後した成績となってしまっています。
ひふみ投信もジェイリバイブも、中小型成長株投信だったのですが純資産が増加するにつれて大型株にも投資せざえうを得なくなってきています。
以下はジェイリバイブの構成銘柄の市場ですが、東証一部が殆どとなっています。月報で謳っているような新興銘柄に投資できていないのです。
ひふみ投信もカンブリア宮殿に出演して注目を浴び純資産が急増した時から急速に成績が悪化しました。
両ファンドとも本来の得意とする運用ができなくなってから、成績が不振に陥っているのです。
一般的に純資産100億円の壁というものが存在します。
100億円を超えてくれると超魅力的な中小型株だけで運用できなくなってくるのです。
ジェイリバイブも人気が出て純資産額が急騰してから成績が不調となり、資金流出が始まっています。
まとめ
ジェイリバイブは中小型の割安成長株の投資するスタイルで圧倒的な成績を上げてきました。
過去10年間でみると日経平均を大幅に凌駕して、ひふみ投信すら大幅にアウトパフォームする成績を上げてきました。
しかし、人気がでて本来の投資ができなくなっており成績は不調に終わっています。
長期的に資産を形成していく投資家として重要なのは、
環境や資金量に影響されることなく毎年下落せずに安定したリターンを叩き出すファンドへ投資することです。
以下で筆者が実際に投資しているファンドを含めて、ランキング形式でお伝えしていますので参考にしていただければと思います。