資産運用で年利3パーセント(%) 難易度は?個人投資家の平均成績や低リスク安定運用可能な金融商品を列挙!

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資産運用で年利3パーセント(%) 難易度は?個人投資家の平均成績や低リスク安定運用可能な金融商品を列挙!

最近ブームになっている「FIRE」、要するに完全リタイアですが、そのリタイア生活の中で必要とされているのが運用利回り4%です。

運用利回り4%で生活費を賄えるのであれば、完全リタイアしても大丈夫であろうというものです。この4%はインデックスファンドの平均年利回り7%にインフレを加味して4%は達成できるであろうと1998年に論文で発表された数字です。

 

「4%ルール」は1998年に米トリニティ大学のグループによって発表された資産運用に関する研究から導かれたものです。これは、毎年、資産運用額の4%未満を生活費として切り崩していれば、30年以上が経過しても資産が尽きる確率は非常に低いという内容です。

どのようなポートフォリオ(資産構成)にするかなどによって数字は変わってきますが、おおむねこのような意味になります。この4%ルールは、アメリカの一般的な株価の成長率(7%)から物価上昇率(3%)を差し引いて計算されたもので、要は投資で得られる利益の範囲内で生活を続ければ、半永久的に資産が目減りすることなく生活ができるという考え方です。

4%ルールとは?

 

実際に1998年の研究結果を根拠にFIREをするなんて筆者にはできません。しかし、インデックスファンドは現在大ブームとなっており、2020年、2021年の米国株式相場はバブルでした。

勢いでFIREをしてしまう人は実際に少なくないですし、実際にFIREしてしまった人はたくさんいました。2022年は下落相場となり「FIRE卒業」と称した復職する方も多く見られました。

 

実際に年利回り4%、少し保守的に考えた3%程度のリターンとは難しいのでしょうか?今回じっくり検証してみたいと思います。5%利回りの難易度は以下で考察しています。

年間利回り5パーセントの難易度とは?インデックスでは無理?安定的に狙える選択肢も含めて紹介!

 

個人投資家の平均利回りとは?

そもそも個人投資家の平均利回りとはどれくらいなのでしょうか?少し古いですが、2012年までの20年間で個人投資家のリターンは3.6%とJPモルガンより分析されています。

Annualized returns per asset class over the past 20 years:

ちなみに、2020年〜2021年のバブル前のリターンは2.5%でした。

20-year annualized returns by asset class (1999-2019)

 

2022年は相場が急落しているので、この2.5%が確度の高いデータと言えると思います。

つまり、3%の利回りの難易度は高いと言えるでしょう。平均より高い利回りを出さなければならず、この2.5%の中には年利回り100%などの凄腕も入ってしまっていますので。

ここ20年間、米国市場はリーマンショックなども経験しましたが、2011年以降は度重なる金融緩和、そして2020年より異次元緩和に発展し、個人投資家は最高に恵まれた時代でした。

しかし、それでも平均利回りは2.5-3.6%であることに、株式市場の厳しさが滲み出ていると言えます。

 

そして、長らく続いた金融緩和は終焉し、今後は投資初心者は資産を溶かしてしまうフェーズがきていると筆者は考えています。

S&P 500

上記は米国株の話ですが、日経平均株価/TOPIXは米国株ほどの上昇はありませんでした。故に個人投資家の平均成績はより低いものになっていると容易に想像できます。

プロであれば景気、相場状況に合わせ市場を選び運用し着実に資産を増やしていきますが、投資歴10年以下の初心者投資家では、右肩上がりの相場でしか勝つことはほぼ不可能なのです。

 

今後の投資信託の利回り目安は?利回り3%を目指す運用法/代表商品は?

ここからは年利3%を手堅く狙っていくのであれば、どのような投資対象があるかについて見ていきたいと思います。

 

(投資信託)S&P500インデックスファンドへの投資は?

上記ですでにS&P500の今後の行く末について触れましたが、ここではもう少し詳細に触れていきたいと思います。

S&P500に連動するインデックスファンドは、この40年間、ドットコムバブル、リーマンショック、コロナショックなど相場の大暴落があっても右肩上がりに上昇してきました。

S&P500推移

大ブームになるのも無理はありません。この間年率平均は7%ですから、とにかく収入を上げて、節約をし、インデックスファンドを頑張って買い続ければ報われる、そんな気分にさえなってきそうです。

 

しかし、株式の基本を押さえている人であれば、この思想は非常に危うく、また今後本当に過去のようなリターンをS&P500が提供してくれるかは非常に懐疑的です。

まず、株式の基本として、低金利下、そしてそこに企業の成長があれば、株価は上昇を続けます。そのような理想の相場コンディションを実現できるのが、成長著しい新興国です。

 

しかし、実は世界の覇権を取っている米国もまるで新興国かのような成長をこの40年間見せてきたのです。

まずは金利ですが、以下の通り低金利政策をロングランで実行してきました。2020年のコロナショック後に更なる異次元金融緩和、政策金利0.25%まで下げました。

1980年代から2021年まで異次元金融緩和の実施 低金利=株高

 

米国株を筆頭に世界中で株式バブルが発生しました。しかし、40年+2020年以降の緩和のツケを払う形で、インフレが止まらなくなりました。つまりはFRBは政策金利を引き上げる必要があり、一回の会合で75bps引き上げるなど利上げを強行しました。2022年の米国株は暴落しましたね。

今後は過去のような継続した低金利の維持は難しく、企業に成長があれば、一時的に株式が下落しても、再度上を向いて上昇できるものですが、米国の成長の中心となっていたGAFAM筆頭テック企業の成長がマイナス成長に陥りました。

 

  1. ネット広告市場の飽和
  2. ネット通販市場の成長鈍化
  3. 消費者向けデバイス全般の販売不振

により、昔と同じような成長をひねり出すことが極めて困難になっているということです。これらはネットが世界の隅々まで行き渡った結果起きている「フロンティアの喪失」なので、いままでと同じやり方で難局を乗り切ることはできません。

アルファベットの第4四半期の決算は一株当たり利益が予想$1.19に対し結果$1.05と未達だったことに加え売上高も予想764.9億ドルに対し結果760.5億ドルと落胆させられる内容でした。売上高成長率は前年同期比わずか+1.0%でした。

とりわけYouTube広告が前期に続いて今期も前年同期比でマイナスを記録したことは投資家にネット広告環境の暗転を印象付けました。YouTube広告は前年比▲7.8%でした。

米ハイテク大手GAFAMの近況と決算のまとめ

 

つまり、低金利×成長のボーナスタイムは終わったと言えます。今後も過去のリターンを求めるのは少し難しいのではないかと思いますし、確度が低いのであれば、他の投資先を検討しても良いはずなのです。

過去のリターンは無理でも、3%程度のリターンは確保できるはずだという方もいると思いますので、そこは本人の判断に任せたいところです。3%利回りを得るのであれば、筆者は他の選択肢もあると思います。

 

 

債券(米国債・社債)

上記の話と続きますが、止まらないインフレを背景にFRBが政策金利を引き上げているということは、債券利回りも上昇していることを指します。

現在の米国債は4%近くの利回りで推移しています。ほぼノーリスクで利回りが4%を確保できるとなればかなり魅力的ですよね。

米ドル建て既発債券

 

しかし、日本人にとって残念なことは、円建てで生活をしている我々にとって、ドル建ての債券を持つということは為替リスクを負うことになるのです。

ドル円137円程度で推移しており、今後止まらないインフレを背景に利上げを続け、結果的に経済が崩壊し不況を招くようなことがあれば、ドル円はコロナショック前の水準である100円を試しかねません。つまりは28%以上の下落を被る可能性も否めないということです。

USDJPYJPY=X

 

さらに米国不況にての為替リスクのみであればまだマシなのですが、現在は日本側、つまり日銀がYCC撤廃も検討していることがさらにリスクを増大させています。両国の金利差は縮小し、ドル円が100円を割り込む可能性も否定できないのです。

今後数十年スパンでドルで持ち続け、長期債と短期債の入れ替えで運用を続けていくというアイデアも考えられますが、少し難易度が高い投資になるでしょう。利回り3%を安定的に出すというのも難しいものですね。

 

ソーシャルレンディング

近年はソーシャルレンディングという選択肢も生まれています。詳細は以下でまとめていますが、ここでも少し紹介をします。

ソーシャルレンディングはおすすめしない!?危ない!?大損するリスクを仕組みを含めて徹底評価!

 

ソーシャルレンディングとは、個人投資家がレンディング事業者を仲介とし、企業や事業体に「貸付」を行い、その利息を受け取るものです。

ソーシャルレンディングの仕組みと特徴

 

例えば、レンディング業者であるFundsの案件には予想利回りが2.50%や2.20%のものなどがあります。

ソーシャルレンディング案件

 

不動産案件などは非常に堅実に利回りが受け取れそうなので、かなり魅力があります。

しかし、どうしてもデメリットである運用期間18ヶ月や15ヶ月などが目につきますね。この間解約ができないので、長期に渡り資金が拘束されてしまいます。

 

そして、1000万円などを超えるまとまった資産を貸付に出そうと考えても魅力的な案件はすぐに応募が殺到し募集が終了してしまい、また希望額を貸付できないことも多々あります。

結果的にリスクの高い案件に貸し付けてしまっては元も子もありません。

 

 

3%以上を狙う堅実な投資先はないのか?

堅実というと、どうしても低利回りになってしまうのが常です。もう少しリスクを取ることができ、まとまった資金があるのであれば、ヘッジファンドも選択肢の一つになってきます。

ヘッジファンドとは絶対収益型の投資組織であり、公募の投資信託とは異なり、規制に縛られず柔軟な運用が可能な私募ファンドとなっています。

私募ファンドは投資信託などのようにCMなど公には宣伝ができないので、情報も少なく、日本では一握りの人にしか辿り着けない投資対象となっています。

 

ヘッジファンドの運用の特徴としては、下落相場でも柔軟に投資戦略を切り替え積極的にリターンを狙い、その下落耐性は過去絶好調だったインデックスファンドのリターンを凌駕するほどとなっています。

ヘッジファンドと市場平均のリターンの差

 

如何に下落による資産のドローダウンを減らすかが、長期リターンを出す上で大事かがよくわかりますね。

我々投資家も、下落耐性の強いファンドを選ぶべきであることは火を見るよりも明らかです。実際に生ける伝説と言われるメダリオンファンド(ルネサンステクノロジー)は30年間マイナス運用なしで、平均利回りは39%という離業をやって退けています。

Medallion Fund

誰もが知っている世界一の投資家、ウォーレン・バフェット氏も50年でマイナスを出したのは2回だけ、最初の35年間はマイナスを一度も出したことがありませんでした。

バフェット氏は世界長者番付で毎年トップ5に入ってくる大富豪ですよね。

バークシャーハサウェイ

 

メダリオンファンドでの運用は規模が大きくなりすぎたため、出資は打ち止めとなっており、バフェット氏が運用するバークシャーに関しても、すでにバフェット氏が92歳ということで、近年のパフォーマンスも翳りが見えています。

そこで、一つの選択肢としてですが、これらのファンドと同様にマイナスの運用を避け高いパフォーマンスをあげているヘッジファンドが国内にもあり、筆者はそこで運用を任せています。

 

すでに10年以上の運用を行なっており、老舗となっているヘッジファンドですが、堅実に運用をしていく上では良い選択肢かと思います。

そのヘッジファンドの名前はBMキャピタルですが、以下は概要となっていますので参考にしてみてください。詳細はファンドの担当者に聞いた方が早いと思います。メダリオンファンドと同様、規模が大きくなってしまうと出資の募集が停止されてしまうことも懸念されるので、早めに検討することをお勧めします。

詳しくはコチラ

 

まとめ

今回は3%利回りの難易度と、3%利回りを実現する投資先について解説してきました。運用はマイナスを出さず、複利でリターンを積み上げていくことが、資産形成では強烈に効いてきます。

しかし、利回りがあまりにも低すぎると、やはり効果は薄いです。当然ですよね。最低でも5〜7%程度は目指したいものです。

以下では筆者が過去にまとめたお勧めの投資先を列挙した記事になりますので、上記とは違った毛色の商品も掲載していますのでぜひ参考にしてみてください。

日本国内のおすすめヘッジファンドを一覧にしてランキング形式で掲載!
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最後に:資産を飛躍的に増やす方法は明確に決まっている

積み重ねる運用

 

 

資産を大きく増やすにはどうすれば良いのでしょうか?

上場小型ベンチャー株に力一杯、資金を投入。一か八か、株価の急騰を願ったり、信用取引でレバレッジを思いっきりかけてみるのも良さそうです。仮想通貨の草コインも人生一発逆転があるかもしれません。

断言します。上記のような思考の方は一生資産が増えません。

そもそも一発の取引で大儲けを狙えるというのは、同じく容易に資金を溶かす可能性も高いということです。そんなものは投資とは言えません。投機と考えても質が低いです。もう少し丁寧に資産の扱い(延いては人生)を考えてみましょう。思考をガラリと変えてみましょう。

 

大事なのは「リターンが小さくても確実にプラスを、時間をかけて積み重ねていく(複利を生かす)」ことです。世界一の投資家であるウォーレン・バフェット氏も投資で最も大切なのは以下の2つのルールとしています。

 

  1. 絶対にお金を損しないこと。
  2. 絶対にルール1を忘れないこと。

 

 

この「損をしない」「プラスリターンを確実に積み重ねていく(複利を生かす)」という重要性を理解したところで資産運用は始まります。好きな企業の株、高配当・優待目当てなど、あなたの資産を減らしてしまう運用はやめましょう。「Classic」且つ「質実剛健」な資産運用を行なっていくべきです。

 

私も資産運用歴は既にかなり長いです。そしてこの思考に辿り着き、プラスリターン×複利運用を実施してからの資産増加スピードは圧巻でした。この哲学を実践している、私のポートフォリオに入っているファンドも今回まとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

 

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