【脱炭素ジャパン】野村アセットマネジメント運用のクリエネファンドの評判は?

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【脱炭素ジャパン】野村アセットマネジメント運用のクリエネファンドの評判は?運用成績(利回り)や基準価額チャートから徹底評価

野村アセットマネジメントで運用されている「脱炭素ジャパン」を取り上げていきたいと思います。

時代はクリーンエネルギーなのだなと強く感じます。ブームに乗れるか乗れないか、テーマファンドへの投資はとにかくタイミングが重要になります。

 

今回はファンドの概要はもちろんのこと、実際の運用成績と脱炭素ジャパンに飛び乗るべきタイミングはいつなのかを探っていきたいと思います。

 

脱炭素ジャパンの概要と特徴

運用を行なっている野村アセットマネジメント株式会社とは?

設立は1959年の投資助言、代理業及び運用業を行なっている会社です。

野村證券グループであり、日本で金融といえばまず名前が挙がる老舗グループですね。

会社名 野村アセットマネジメント株式会社
Nomura Asset Management Co., Ltd.
本社 〒135-0061 東京都江東区豊洲二丁目2番1号[ アクセス ]
TEL:(03)6387-5000 (大代表)
支店/営業所 大阪支店
福岡営業所
設立 1959年(昭和34年)12月1日
営業開始日 1960年(昭和35年)4月1日
資本金 171億8,035万円
株主 野村ホールディングス株式会社
事業内容 投資助言・代理業及び投資運用業に係る業務
役員数 取締役 7名 / 執行役員13名(取締役兼務2名を含む)
取締役 山本 誠一郎(取締役会議長) / 小池 広靖(CEO兼代表取締役社長) / 渡部 昭裕 / 岸田 吉史
木村 明子(弁護士) / 前田 良治 / 鈴木 貴之
執行役員 社長
小池 広靖
常務
荒 幸三 / 鈴木 伸雄 / 荻原 亘
渡部 昭裕 / 本間 隆宏
執行役員
平松 剛 / 田口 信之 / 村尾 祐一 / 望月 洋幸 / 縣 清志 / 畦地 理代 / 中山 貴裕
社員数 社員957名 (2022年3月現在)
登録・免許等 野村アセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第373号
加入協会 一般社団法人投資信託協会 / 一般社団法人日本投資顧問業協会 / 一般社団法人第二種金融商品取引業協会

 

運⽤する投資信託財産の合計純資産総額は47兆5317億円(2022年7⽉29⽇時点)となっています。

非常に規模の大きい資産運用グループ会社ですね。

野村アセットマネジメントで運用しているファンドは筆者のこのブログでも過去に取り上げています。

 

 

脱炭素ジャパンの投資戦略

投資対象は日本株、ファミリーファンド方式での運用となります。

個別企業の調査・分析等に基づいたボトムアップアプローチにより脱炭素への貢献が期待される投資候補銘柄を選定することになっています。

※脱炭素とは、温室効果ガスの排出を全体としてゼロ(⼆酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量から、森林などによる吸収量を差し引いた、実質ゼロを意味しています。)にすることです。

 

クリーンエナジー領域はEVなど様々なものがあります。脱炭素を表明している国も年々増えており、企業もカーボンニュートラルに取り組まなければ株主や国の支援が受けられなる未来が近いのでしょうね。

カーボンニュートラルを表明した国・地域

 

脱炭素ジャパンの組み入れ銘柄は?

以下は2022年の10月末のポートフォリオです。

銘柄 業種 市場 比率
東レ 繊維製品 東証プライム 4.20%
日立製作所 電気機器 東証プライム 3.90%
日本電信電話 情報・通信業 東証プライム 3.70%
大和工業 鉄鋼 東証プライム 3.60%
信越化学工業 化学 東証プライム 3.50%
本田技研工業 輸送用機器 東証プライム 3.20%
豊田通商 卸売業 東証プライム 3.10%
三菱ケミカルグループ 化学 東証プライム 3.00%
豊田自動織機 輸送用機器 東証プライム 2.90%
日本電産 電気機器 東証プライム 2.80%

 

東レがポートフォリオの一位となっています。東レと言えば脱炭素で非常に有名ですよね。

エネルギーをみんなにそしてクリーンに

温暖化による気温上昇を2℃以下に抑制するためには、2050年には二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量と吸収量が同等となる、いわゆる“カーボンニュートラル”を実現する必要があります。東レグループは、自社製品の製造段階での二酸化炭素排出量削減に加え、省エネルギーや再生可能エネルギー・新エネルギーに利用される関連材料や技術を通じて、軽量化による燃費改善などライフサイクル全体を通じた二酸化炭素排出の抑制(CO2削減貢献量)や、二酸化炭素を出さない風力発電など再生可能エネルギーや水素の利活用・自動車電動化など新エネルギー社会の構築に貢献していきます。

東レ:気候変動対策を加速させる

 

第二位の日立もホームページで脱炭素宣言しています。

HITACHI:脱炭素社会をめざすために

日立は、脱炭素社会をめざして、環境長期目標「日立環境イノベーション2050」にて、バリューチェーンを通じて2050年度までにカーボンニュートラル達成、という目標を掲げています。

脱炭素ビジネスの拡大日立は、「環境ビジョン」に掲げる脱炭素社会を実現するために、CO2排出量削減に貢献する脱炭素ビジネスをパートナーとの協創を通じて推進していくことで、顧客と社会に価値を提供していきます。日立には、大きく分けて、グリーンエナジー&モビリティ、デジタルシステム&サービス、コネクティブインダストリーズの3つのセクターと日立Astemo(オートモーティブ事業)の事業領域があります。

その中で、脱炭素化に貢献する事業として、以下のものを展開しています。

  • 脱炭素に向けたエネルギー転換を加速させる事業
  • 安全、快適でクリーンな移動を提供する事業
  • 最先端のデジタル技術を活用して社会を支えるシステムの効率を向上させることでCO2排出量削減に貢献する事業
  • レジリエントなサプライチェーンを提供し産業と都市の脱炭素化に貢献する事業
  • クルマの電動化と自動運転化に貢献する事業

これらのさまざまなソリューションの提供を通じた脱炭素ビジネスを拡大し、気候変動の緩和と適応にグローバルに貢献していきます。

 

株価自体はまずまずです。このようなテーマ銘柄は凄まじく上昇することがありますが、ブームにならない限りはあまり上昇することはなく、万年横ばいもあり得ます。

 

東レは年初に暴落しましたが、その後後半に向けて回復しました。しかし力尽き、結局年初来は+5%程度となっています。

東レの株価

 

日立は以下の通りです。年初来10%程度となっています。やはり年初の下落が響いています。

日立 株価

 

 

ファンドの手数料(買付手数料と信託報酬)

購⼊時⼿数料は3.3%(税抜3.0%)となっています。

信託財産留保額(売却時)は0.3%です。売買の1往復で3.6%となります。運⽤管理費⽤ (信託報酬)は年1.584%(税抜年1.44%)です。

アクティブ投信なので手数料はやはり高いです。

 

 

運用実績・利回りは?基準価額チャートから確認

運用実績の推移

 

チャートを見て分かる通り、運用はマイナスとなっています。上記で東レや日立の株価を確認しましたが、年初のマイナスが大きくパフォーマンスに影響を与えています。

基準価額は10月末時点で9,516円です。

 

トータルリターンは以下の通りです。まだ運用開始から一年ですが、-5%程度となっています。

1カ月 3カ月 6カ月 1年 3年(年率) 5年(年率) 10年(年率) 設定来
トータルリターン 3.90% -1.27% 1.02% -8.82% -- -- -- -4.84%

 

次のブームを待つ必要があります。テーマファンドはそのテーマがブームになるかどうかが全てです。

そして、「低金利下」であることはマストです。つまり、金融緩和が必要ということです。

テーマがブームになる、ということは、市場の資金が有り余り、流行しているテーマに大きく資金が入ってくることを意味します。

 

現在は米国のFRBはまだ利上げ中であり、「金融引き締め」を行なっている最中です。

つまり、脱炭素ジャパンの運用がマイナスになるのは当然のことなのです。これは少し株式市場の勉強をすれば分かることであり、また脱炭素ジャパンがプラスになる時期もある程度わかってくるのです。

 

金融緩和で低金利、そして、脱炭素のテーマがブームになった時に、ゆっくり買っていけば問題ないファンドです。

そしてそれは今ではなく、またまだまだ先の未来でしょう。

 

脱炭素ジャパンの掲示板での口コミ評判

厳しい意見が多いですが、マイナス運用なので仕方ないですね。

 

Yahoo!ファイナンス掲示板

伸びないので、切りました(損切です)

Yahoo!ファイナンス掲示板

名前だけはカッコいいけど、ファンドとしては零点。ホントに腹立たしい限りです。いつになったら期待に応えてくれるのやら?

Yahoo!ファイナンス掲示板

ここ伸びないねえ ジャパンは見切り時?

Yahoo!ファイナンス掲示板

突き抜けないなあ 日本の各企業にとって脱炭素が至上命題になってるけど
下請け、孫請け中小などに無理強いはしないでね
脱炭素は理想だけど、それだけじゃない

Yahoo!ファイナンス掲示板

ファンドマネージャー!
しっかりやって下さいよ!

 

 

今後の見通しとまとめ

今後の見通しとしては、脱炭素ジャパンが浮上するにはまだまだ遠くの未来であると上記でも述べました。

まだ利上げ局面である現在に、テーマ株を上昇させるのは不可能です。つまりテーマファンドもしばらくは振るわないということです。

テーマ株への投資はタイミングが全てなので、株式市場、金融政策を勉強して理解すればきっとうまくいくのではないでしょうか。

 

最後に:資産を飛躍的に増やす方法は明確に決まっている

積み重ねる運用

 

 

資産を大きく増やすにはどうすれば良いのでしょうか?

上場小型ベンチャー株に力一杯、資金を投入。一か八か、株価の急騰を願ったり、信用取引でレバレッジを思いっきりかけてみるのも良さそうです。仮想通貨の草コインも人生一発逆転があるかもしれません。

断言します。上記のような思考の方は一生資産が増えません。

そもそも一発の取引で大儲けを狙えるというのは、同じく容易に資金を溶かす可能性も高いということです。そんなものは投資とは言えません。投機と考えても質が低いです。もう少し丁寧に資産の扱い(延いては人生)を考えてみましょう。思考をガラリと変えてみましょう。

 

大事なのは「リターンが小さくても確実にプラスを、時間をかけて積み重ねていく(複利を生かす)」ことです。世界一の投資家であるウォーレン・バフェット氏も投資で最も大切なのは以下の2つのルールとしています。

 

  1. 絶対にお金を損しないこと。
  2. 絶対にルール1を忘れないこと。

 

 

この「損をしない」「プラスリターンを確実に積み重ねていく(複利を生かす)」という重要性を理解したところで資産運用は始まります。好きな企業の株、高配当・優待目当てなど、あなたの資産を減らしてしまう運用はやめましょう。「Classic」且つ「質実剛健」な資産運用を行なっていくべきです。

 

私も資産運用歴は既にかなり長いです。そしてこの思考に辿り着き、プラスリターン×複利運用を実施してからの資産増加スピードは圧巻でした。この哲学を実践している、私のポートフォリオに入っているファンドも今回まとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

 

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